13話 ページ17
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『今日は鬼ごっこをやるよ〜!偶には違うことをやる事も大切だし、真菰と一緒に鍛錬するって約束してたしね!』
義「勝利条件は…」
『勿論僕から逃げ切ること!でも今回は僕はちょっとしたハンデを背負うつもりだから安心してね!』
ふと、説明をしていると視界の端に鱗滝が見えた。
『あ、鱗滝さーん、鱗滝さんも一緒に鍛錬しよー!』
鱗「どうせ拒否権は無いのだろう…」
『勿論』
鱗滝ははぁ、と仕方なさそうに溜息を付きながら承諾した。
『時間は今から三分後!この山の中なら何処でもいいよ!』
四人はそれじゃあ始め!と元気よく話すAから出来るだけ遠くへ逃げようとすぐに走りだした。
真「(まだ誰も捕まってないのかな…)」
山は相変わらず静かで物音一つ立たない。
木陰に身を潜めながら息を潜め、周りを警戒する。
『 み ぃ つ け た 』
突然そう言われびくりと反応する。
真「っ…(気配が、なかった…!?)」
逃げようとするが肩に少しの重みが加わったことを認識し、真菰はゆっくりと後ろを振り返る。
真「…??(人間塔…???)」
そこにはAの肩に担がれ積まれた、三人の男の姿があった。
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『何かごめんね!?ほんとごめん!だから鱗滝さんまで落ち込まないでー!』
部屋の隅には二人ともう一人が追加され陰鬱な空気を作り出している。
鱗「最初に捕まるとは…」
『だって人積むんなら大人からかなぁ…って…でも!手強かったよ!!』
そういう割にはすぐ捕まったのだが?と此方をじとっと見る鱗滝。
『いやいや本当だってば…』
困り顔でうーんと唸るAだったがふと思い出す。
『そういえばそろそろ…刀が来る頃じゃない?早く寝て明日に備えなくていいの?』
弾かれたように物凄い速度で布団を出し、横になる二人。
義・錆「「おやすみなさい!!!」」
そして同時にすぐに眠りについた。
『ほら、真菰もそろそろ寝るよ?』
うん、と言いながら布団を敷き横になると真菰がぎゅっと背中にくっついてくる。
『おやすみなさい、真菰』
真「…おやすみ、A」
Aはゆっくりと瞳を閉じた。
背中に確かな温度を感じながら深い眠りの世界へ落ちていった。
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ゆりか(プロフ) - お話終わりなんですか?(TT) (2020年8月17日 22時) (レス) id: ce3588ab80 (このIDを非表示/違反報告)
みたゃらしちゃ(プロフ) - きのみさん» ありがとうございます!! (2019年9月16日 20時) (レス) id: 677809eb29 (このIDを非表示/違反報告)
きのみ(プロフ) - 夢主ちゃんかわゆす (2019年9月16日 20時) (レス) id: b48d9d3d8e (このIDを非表示/違反報告)
きのみ(プロフ) - シリアスものんびりもどっちも好きなので大丈夫です (2019年9月16日 15時) (レス) id: b48d9d3d8e (このIDを非表示/違反報告)
みたゃらしちゃ(プロフ) - きのみさん» ひゃぁぁもうなんか、、好きです…これからも精一杯書かせて頂きます…(´;ω;`) (2019年9月16日 13時) (レス) id: 677809eb29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みたゃらしちゃ | 作成日時:2019年9月14日 22時