【鬼滅の刃】あほの呼吸【魔法少女】

なたぐもやま ページ8

累視点






かなり強めに肩を握る



爪が食い込んで血が出てもおかしくないほどに



「A」


なんでここにいるの
そう聞こうとした時だった



『あっ！帰ってたんだ！！
お帰り累！』

屈託のない笑みをこちらに向けて
また鈴が転がるような声で話してくる



怒る気が一気に失せた




「なんでここにいるの
なにしてるの」



『それはね...』



僕に向き直って背中に何か隠した



本当に鬼狩りかもしれない

少し構えてしまう


でもAが差し出したのは


白い綺麗な輪っかだった





「......何これ」



Aはニパニパ笑ったまま僕の頭にそれを乗っけた




『累は知ってる？花かんむりって
西洋の方ではお花で冠を作るんだよ！』


これは糸だけど

そう付け足して満足そうに笑うA



「なんでこんなことしたの」



普通なら怪しむはずだ

目が覚めたら拘束されて宙に吊り下げられて

なのにどうして...



『累と仲良くなりたいもん！！』


それじゃダメかな？







琥珀色の瞳は僕を見つめて離さなかった







「ところでAはお嫁さんにになるの？」

話を逸らしたくて


赤い顔を見られたくなくて

そっぽを向きながら言う

『お友達からじゃダm「番犬とお嫁さん どっちがいい？」お嫁さんで』




言ったね？


Aの手を掴んで走り出す

皆んな(家族)に伝えなくちゃ




少しだけ心が踊った

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