【鬼滅の刃】あほの呼吸【魔法少女】

なたぐもやま ページ12

｢壱の方 ーーーーーーーーーーーーーーー




本当ならここでお母さんは楽になることを選び
自ら首を差し出し炭治郎は伍の型に変えていたはず


でも目の前の光景は違った


｢楽になれる…だけどｯ
私には待ってくれている人達がいるのｯｯ！」





お母さんは珍しく声をはった



炭治郎にお人形と称されるものがまとわりつき呼吸を使用させなかった





原作と全く違うことが今起こっている



恐らくこれは僕の介入により起こってしまったもの




だったら









僕が片をつける

先程拝借した刀を構えお母さんの後ろに立つ



『飽焔の呼吸 参の型 鈴音』



優しい光が包み込みその首は鈴の音と共に切れてしまった


落ちそうになる首を抱えて抱き締める





お母さんは首を切られたことにすら気づいていなかった

でも抱き締めた時何かを察したらしい




｢A…なの？」


掠れた声でそう聞いてきた


胸が痛む苦しい



喉の辺りがきゅっと締め付けられて呼吸が上手くできなかった



『うん‥ごめん』




せっかく受け入れてくれたのに





｢あり‥がとう‥‥どこも苦しくないの」



そう言って細められた目から涙が零れた






『お人形さん見たいって褒めてくれてありがとう …

裏切っちゃってごめんなさい

でもお母さんといれた時間は本当に楽しかったんだよ？
地獄に行っても僕らは家族だから



だから


先に地獄で待っててよ』




聞こえているのかも分からない言葉を投げかけた



もう僕の腕の中にお母さんはいなかった





ーーーーー大正噂話ーーーーーーーーーーーー



飽焔の呼吸 参の型 鈴音(ﾘﾝﾈ)


輪廻と鈴(ﾘﾝ)音(ﾈ)をかけたもの



痛みなどはなく優しい光に包まれる

来世では報われますように

そんな願いの込められた型

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