夜行性なんで【ツイステッドワンダーランド】 (ページ24)

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すると、箒がユウと俺、グリムの間で折れた
流石に重量オーバーだったようだ

『……ヤバいな』

さっきの箒は地面に落とした
助け……は少し無理そうだ
じゃあ──

ど、どうしよう！このままじゃ落ちちゃう！
箒が暴走して助けてもらったら、次は落ちてる！
グリムが離れないようにしっかりと抱き着いた

『……に……ね』

「え？」

『今からやること、内緒にしてね』

A先輩はそう言うと、僕らの目を塞いだ
すると、どこからかメキメキやらボキボキという音が

「……先、輩？」

『っ、大丈夫……安心し、て』

声が苦しそうで、心配になったが
落ちてる中で、考え事なんてできなかった

手の隙間からうっすらと、木が見えた
それは地面が近い証拠で、恐怖で目をつぶった

「っ…………あ、れ？」

目を開けると、木よりも少し上で浮いていた
するとまた落下したが、A先輩に抱えられた

『～～～ッ!!!』

木が折れる音か骨の折れる音が聞こえた
地面に落下した衝撃を感じると
急いで先輩から離れた

「A先、ぱ……」

『……う、ぁっ……い゛……』

そこに居たのは、先輩……のはずなのに
小柄な愛らしい顔の少女？が居たのだ
しかも背中からは羽が生えている

「ユウ！コイツ、怪我してるんだゾ！」

「！……ほ、保健室に運ぼう！」