２，寺西さんとお茶会？ ページ5
数時間後。
俺は今、私立緑花学園の寮にある食堂に来ている。
ちょうど、ナイトメアで100CPを稼ぎ終えたところだ。
鞄からコーラを取り出して一口飲み、ふっと一息つく。
「──あ！翼君じゃん！」
突然、後ろから元気な声でそう話しかけられた。
振り返るとそこには寺西さんが。
寺西さんは、食堂で頼んだのかチョコレートアイスとバニラアイスをカップに入れて、左右の手に持っていた。
…二つも食べるのか？
「そんなに食べて、大丈夫なわけ？」
「え？何が？」
寺西さんはキョトンとした顔。その様子に、俺の口からため息が漏れた。
「アイス。下手に体重つけて、イベントで動けなくなっても知らないよ？」
俺がフンッとバカにしたように笑うと、寺西さんは頬を赤らめて抗議の声を上げる。
「もうっ！そんなの分かってるし！いくらあたしがゲーマーだからと言っても、ちゃんと運動してますー！それに、このくらい食べないと逆に体力つかないんだから！」
そしてそのまま、俺の向かいの席に腰を下ろした。
「そんなに言うなら、翼君も一個食べてよ！チョコアイス、あげるから」
「え？」
寺西さんはグイッと俺にアイスを押し付ける。
「ホントは増田さんにあげようかと思ったけど、急用で来れなくなっちゃったらしいから。待ってても溶けちゃうし、あげる」
ええ…。
「…どうしてもって言うなら、食べてあげてもいいけど」
「はいはい、どうしても！どうしても、アイスを食べてほしいあたしを助けてくださーい」
このままチョコアイスを受け取るのは、寺西さんの思惑通りみたいで癪だけど。
…まあいいや。
俺は大人しくアイスを受け取り、無言で食べ始めた。
「…でさ、翼君。どうなの？舞ちゃんのこと！」
「はぁ？」
ニヤニヤと聞いてくる寺西さんに、顔を赤くする俺。
「直接聞いてないから暗黙の了解ってカンジだったけど。好きなんでしょ？舞ちゃんのことが！」
今更隠してもなんの意味もないことは分かっている。図星だ。
俺は八城さんのことが、好き、なんだろう。
そしておそらく…いや確実に、朝霧さんと杉浦さんも。
このことを知らないのは、関係者の中できっと八城さんだけだ。
「…だ、だったら何なのさ」
「どうも何も無いけど。確認したかっただけ！どうせ恋の相談相手なんていないんでしょ？たまには話してみなよー。あたしが聞いたげるからさ！」
何が悲しくて寺西さんに恋愛相談しなきゃならないんだ。
「あんたに相談するほど悩んでないから。余計なお世話！」
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有ノ手若葉(プロフ) - 駄作者ことあやさん» ありがとうございます！！翼君は強気であってほしいという私の願望です(笑) (12月19日 20時) (
レス) id: d2f665fe39 (このIDを非表示/違反報告)
駄作者ことあや(プロフ) - 翼君視点の公開だ！！！嬉しすぎる……！凄い強気な翼君がえがかれていて凄い……⇐弱気な翼君しか書けない人 (12月19日 20時) (レス) @page6 id: 6622b2e03e (このIDを非表示/違反報告)
がんもどき。(プロフ) - 有ノ手若葉さん» う、頑張ってくださいね‥！ (11月13日 20時) (レス) id: 3265d1a82b (このIDを非表示/違反報告)
有ノ手若葉(プロフ) - がんもどき。さん» いえいえ！書くのとっても楽しいですよ！頑張ります！！(≧▽≦)ﾉｼ (11月13日 19時) (レス) id: d2f665fe39 (このIDを非表示/違反報告)
がんもどき。(プロフ) - え‥？あ、、頑張ってください‥(無理させちゃうかもしれないです‥ね‥すみません‥) (11月13日 19時) (レス) id: 3265d1a82b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有ノ手若葉 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mit2tiskb11/
作成日時：2023年10月14日 20時
