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どこまでも続いている、突き抜ける様な青。
のんびりと揺蕩う、柔らかな白。
二色のコントラストが頭上に広がり、時折窓の外から運動部の力強い声が聞こえる。
清々しい今日この日に、私はある一大決心をしていた。
胸元に白い紙を握りしめ、中庭で聳え立つクスノキを強く見つめる。
大きく息を吸い、肺に空気を取り込みながら。
私。##NAME2## ##NAME1##、16歳。
積年の想いを込めて遂に、コレを彼に渡す時が来たのだ！！
目線を手元へ落とせば、一つ皺を増やした白い紙。
視界にそれが入った途端、ただそれだけで心臓がバクバクと騒ぎだす。
たったこの紙切れ一枚で、私の今後の人生が大きく変わると言っても過言ではない。
「よし、今日こそ…これを…石神くんに…！」
直ぐ近くの教室に居るであろう彼、石神千空くんに想いを馳せた。
彼に片想いをしてから一体何年……いや、数えるのはよそう。悲しくなってくる。
だが今日が彼との距離を縮められる大きなチャンスなのだ。何が何でも遂行せねばならない。
これがただの便乗だったとしても、非主体的な自分を変えられる好機なのだから。
そう、便乗だ。
今日一日、石神くんの友人である大木大樹くんの様子が可笑しかった。
どこかソワソワして、時折顔を赤くさせて、何か意気込んでいた。
そして授業が終わった直後に目撃した、手芸部の小川杠さんと会話する姿。それはクスノキの前への呼び出し。
何処からどう見たって、十中八九告白だろう。
私は彼と仲良くなければ、会話だってほとんどしたことが無い。
しかしどうしてか、彼のその姿に勇気を貰ったのだ。
私も石神くんに伝えよう、と。ありったけの気持ちをこの紙に載せて渡そう、と。
そういう訳で、今こうして科学部のある実験室の廊下に潜んでいるのである。
「そう、潜んでいるのだ…。」
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ぴよ丸(プロフ) - 何これめっちゃ面白い！！無理はなさらないでください！！ずっと待ってます(●︎´▽︎`●︎) (2021年11月19日 2時) (
レス) @page7 id: aeb6108fee (このIDを非表示/違反報告)
れ(プロフ) - おもしろいです！これからも楽しみにしてます、、！頑張ってください！！！( ；__；) (2020年6月24日 22時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
豚ゴリラ - ガッカリ (2020年6月8日 2時) (レス) id: 62aac85ba9 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - すいません、何か終わりになってるんですが (2020年6月2日 5時) (レス) id: 250604a6b5 (このIDを非表示/違反報告)
Ｆ@えふさん(プロフ) - すごく大好きです！応援してるので、頑張ってください！ (2019年11月16日 0時) (レス) id: cecfbdba3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Haiter | 作成日時：2019年8月8日 23時
