優しさに呪われて。 (ページ7)

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story5 ページ7

放課後＿＿＿＿

HRが終わって教室を出る。

「(なまえ)、パンケーキ食いに行くぞ。」

「はーい。」

いつものように2人で歩く。

ふと笑い声がして教室を見る。

「ねぇ、やっぱ暁ってきしょくない？」

「あ、それな！」

「染めてないとか言ってるけどさぁ。」

「東雲くんに構ってもらいたいだけでしょ？」

「うっわ、ウゼェ〜。」

「あんな子いなければ良いのにね！」

最後の一言で私の足は止まった。

時間も同じく止まった気がした。

「あんな子いなければ良いのにね！」

どこに行ったって、変わらないの？

そんな、軽いノリで私を傷つけるの？

「………(なまえ)？」

彰人に呼ばれて顔を上げる。

「ごめん、パンケーキ今度でいい。」

「は？それってどういう………」

「用事できた。ごめん。帰る。」

「おい！」

私はその場から走って逃げた。

あんな言葉聞きたくなかった。

いつも笑顔で話しかけてくれてたのに。

やっぱり人は信用するもんじゃない。

傷つくぐらいなら初めから独りでいい。

溢れる涙を袖で拭いながら逃げた。

「………最悪だよ。」