story12 ページ14
放課後＿＿＿＿
「……ねぇ。」
「ん？なんだよ。」
現在、私は彰人に連れられ何処かへ行っている。
方角的にビビットストリートなんだけど。
「どこ行くの？」
「WEEKEND GARAGEっていう店。」
「え？彰人が練習で良く行く………。」
「そうだよ、そこ。」
話してるうちにどんどん進んでいく。
メインストリートから何本かズレて
路地を通って右へ左へ………
すると１つの店が見えてきた。
「あ、ここがWEEKEND GARAGE？」
「正解だ。」
彰人がドアを引いて店に入る。
「あ！東雲くん、遅かったね！」
聞き慣れた愛らしい声が耳に入る。
………いや、でも、従妹がここにいるわけない。
従妹は小動物みたいに可愛くて、
声も可愛いのだ。
彰人のチームメイトな訳が＿＿＿＿
「え！？後ろにいるの、(なまえ)ちゃん！？」
前言撤回。目の前にいるのは正真正銘従妹です。
「こ、こはね……だよね？」
「うん！ところでどうしてここに？」
小豆沢こはね。母の弟の子供で私の従妹。
ミルク色の髪が綺麗な可愛い妹。
「その……彰人に連れてこられたの。」
「え！？東雲くんと仲良かったの！？」
「うん、中学の頃お世話になった先輩の弟なんだ。
だから4年前くらいから知り合いなの。」
「そうだったんだ！」
こはねはお花が飛び散るエフェクトの見える
可愛らしい笑みで私を見ている。
「こはね〜？店の前で止まってどうしたの？」
「あ、杏ちゃん！実は……」
「っえ！？(なまえ)じゃん！！？」
わぁーっと喜びながら私に飛びついてきたのは白石杏。
クラスは違うけれど、
委員会関連(主に類先輩の暴走)で知り合ったんだ。
割と仲はいいと思うよ。
「え！？(なまえ)ってこはねと知り合い！？」
「どうなんだ、(なまえ)。」
杏と彰人に詰め寄られる。
「従姉妹です………。」
「えーーっ！！？」「はぁーーーっ！？」
………まぁ、驚くよね。うん。
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作者名：廻慧 | 作成日時：2023年8月22日 17時
