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story10 ページ12

「………わからない。」

「は？」「え？」

「何が辛いのかわからないくらい、 全部が辛いの。」

私の放った一言は周りの空気を凍らせた。

新は困惑の笑みを浮かべ、

彰人は苦虫を噛み潰したような顔だ。

「あ、あのね！でも！
　 全部が嫌なわけじゃないの………！」

その言葉で2人はばっと顔を上げた。

「その………うまく、言葉にできないけど」















　 2人といるのは幸せって思えるよ。

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作者名：廻慧 | 作成日時：2023年8月22日 17時

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