幼馴染は劇団員【月岡紬】

エピソード28 ページ28

紬side

紬｢何してるの……｣

女子達の手にはAの道具があった。

女1｢つ、月岡先輩……｣
女2｢これは、その……。A先輩の道具が壊れてたんで、直してたんですよ！｣
丞｢そうか……。じゃあ、お前らが手に持ってるハサミは何の道具だ？壊れた所を直せる道具では無いだろ｣
女1｢それは………｣

ﾌﾟﾁﾝ
俺の中で何かが切れた音がした

紬｢……………が………った………か……｣
女2｢え？なんt｢お前らがやったのか！｣…！？｣
紬｢Aは……君達のせいで笑わなくなった！あんなに楽しそうにしてた芝居も……！やってはいけないことの区別もつかないの？｣

俺、こんな怒り方できるんだな…

女1｢…………ごめんなさい｣
女2｢私達、演技の上手いA先輩に嫉妬しちゃって…｣

Aに嫉妬したからいじめるの……？俺らしくない考えが、沢山出てくる。自分が思ってる以上にAのことが好きらしい

紬｢謝ってy｢謝って許されると思うか？｣丞……｣
丞｢言いたいことは俺も同じだ。金輪際、俺達に関わるな｣

……丞も同じ考えだったみたい




その次の日から、俺達に付きまとう女子はいなくなった。

丞｢おい、紬。あれAじゃないか？｣
紬｢本当だ。おーいA！一緒に学校行こうよ！｣

辺りを見回しながら、こっちに近づいてくる

A｢いつもの女の子達はどうしたの？｣
紬｢彼氏でも出来たんじゃない？｣
丞｢いや、単に飽きただけだろ｣
A｢………そう……うん、学校行こっか！｣

3ヶ月ぶりの笑顔は、眩しいくらいに輝いていた

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