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「ずっと見てたんやで?全然気づいてなかったけど。」
高山先生はそう言って笑う。
少し離れた所から、ジリジリと迫ってくる。
「ここにおったら来るかなーって先回りしたらほんまに来たってわけ(笑)」
「…来ないで、嫌…っ、」
「傷病手当貰ってるくせに元気にアイドルと付き合ってるご気分はどうですかー?」
腕を掴まれ、顔をグイグイ近づけられる。
もうダメだと思って目を瞑った。
…ほら、私の生きてる意味は何?
軽く唇が触れて、どんどん深くなって、
汚されて、私が私ではなくなっていく。
…だから、生きたくないんやって。
「抵抗せえへんねんな?相変わらずのたらしやな(笑)」
こんな奴に言われっぱなしの私は、誰よりも情けなくて。
廉に助けてなんて言えんくて、
こっそりポケットの携帯を操作する。
キスされたっていい。とりあえず、こっちを見んといてくれたら。
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鈴翔(プロフ) - お気に入り登録、評価ありがとうございます!お気に入りの場面などありましたらいいねしていただけると嬉しいです。皆さんはどんな廉くんが好きですか?もし良ければコメントで教えてください(*˙︶˙*)ノ゙ (2022年8月31日 4時) (レス) id: 720bac2a79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴翔 | 作成日時:2022年8月29日 22時