その転校生"一応"幼馴染

一応 ページ28

案の定中野さんはのんの横で必然的に私は蒲原くんの横になる




中野『望〜、怖い』




小瀧『おん』




昔からのんは怖いものが得意だ



昔は夏のホラー番組をどちらかの家にお泊まりして一緒に見てた



怖がる私を見て笑ってるのんはもう見れないのか…





『Aちゃん』




「は、はい？！」




怖がりすぎてへんなこえ出してもうた




「か、蒲原くんどしたん？」




蒲原『いや、Aちゃんて怖いの平気なんかなって』



「あ、めっちゃ苦手よ？
昔よりかはマシに…なってないか、」



むしろ増した←





蒲原『そうなんや、

じゃあ、こうしたる』




「えっ」





私の右手は蒲原くんの左手に握られた




「い、いや、大丈夫だよ！？」




蒲原『なんで？怖いんやろ？』




きもちわる




「いや、ほんま大丈夫」




蒲原『俺のこと嫌いなん？』




うん、嫌い




なんて言えたらどれだけ楽なのだろう





「そういうわけじゃ、」





蒲原『じゃあなんで？』




彼氏いるから



なんて嘘でもついとこうか









「だ、だって、あっ、…いや、なんでもない」




神ちゃんを勝手に彼氏にするのはよくないな笑



私に神ちゃんは勿体なすぎる





蒲原『小瀧と中野先行っちゃったけど

2人で行こっか！！』







いつの間にか一緒に歩いていた2人は遠くにいて蒲原くんと2人





私も泣いたら行かなくて済んだんか




女子って泣いたら許されると思ってるから嫌い←






蒲原『はよ行こ』




「ちょ、離してや！」






なんなんこいつほんま




彼氏でもないくせに腰抱き寄せて




ほんまに気持ち悪い






あーあ無理矢理にでも神ちゃん連れてこれば良かったな…





〈え、望ぅ！？〉





突然トンネル内にそんな声が響き渡った

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