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エンマ「ぬらり、どうだった?」


ぬらり「このままでは外の世界にも影響が出るかもしれません。早急に、手を打った方が良いかと」


エンマ「……Aの様子は?」


ぬらり「呼びかけてみましたが、反応はありませんでした。ただ答えないだけなのか、邪心に飲み込まれ始めているのかは分かりません」


エンマ大王は頭を抱えた


エンマ「どうすれば良いんだよ……」


ぬらり「まず、あの中に入れなければ何もできません。何か、良い方法が……」


エンマ「俺だって分かってるよ!俺が…、俺が何とかしないと…」


ぬらりはやれやれといった風にため息をついた


ぬらり「何も、1人で何とかしようとしなくてもいいじゃないですか。オロチやキュウビの力を借りれば、出来ることも増えると思いますが」


エンマ「……そうか。そうだよな。悪い」


ぬらり「と、なると、どうやってあの邪心をAから断ち切るか…」


エンマ「そういや、何でAは邪心を取り込んでるんだ?自分の意思…、なわけないよな。あんな苦しいものを背負おうなんて普通しないよな」


ぬらり「人間の頃から良くないものを取り込む体質だったらしいので、多分それが原因なんじゃないかと」


エンマ「A自身に問題があったのか…。……何でぬらりはそんなこと知ってんだ?」


ぬらり「………何ででしょうかね」


エンマ大王に背を向けて、部屋を出た

Aが人間だった頃の事はエンマ大王は知らない




ぬらりがAに会いに行っていたことなど知る由もないだろう

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作者名:幻想 | 作成日時:2018年3月3日 10時

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