今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:5,571 hit
小｜中｜大
VIII ページ8
そして運命の歯車は思わぬ方向へと回り始めた
式が始まる少し前、白のウェディングドレスを身に纏い、太陽のような眩い笑顔を振り撒く、彼女が俺の前へと現れた
「私が選んだ通り、素敵よ…グルッペン」
俺も彼女が選んでくれた、漆黒のスーツを着ている
「ああ、お前もな」
「ありがとう、そう言ってくれると嬉しいわ…」
“ずっと貴方の傍に＿＿＿＿ ”
…っ、なんだこれは…
彼女の笑顔を見た途端、急に頭に激しい痛みが走った。何故だか分からない…だが、ひどく昔に、俺はこの微笑みを見たような気がした
誰かに、愛されていたような…
思い出そうとすればするほど、痛みはより激しさを増していく
異変に気づいた婚約者は心配そうに顔を覗き込んでくる
「どうしたのグルッペン！？」
「すまない…少し目眩が…」
「まぁ、大変！まだ式までに時間はあるから、外の空気を吸ってみたらどうかしら？」
「気を遣わせてしまって悪いな」
彼女の好意に甘え、俺は外へ足を運ぶことにした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
設定タグ：wrwrd
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すみれいん(プロフ) - 悲恋だと分かっていながら読み、涙が…本当に…あの曲に似ていると思いながら読ませていただき、元となった曲を知ってやはりそうか！となりました。好きです。 (2019年7月29日 18時) (
レス) id: 0dc2b364d7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みすりー | 作成日時：2019年7月29日 0時
