・ ページ29
これならアンタを殺 すことができる。一体彼女はどんな散り方をするんやろか…考えただけで興奮するわ…
ht side
「今晩は犠牲者が出なかったみたいだな」
「えぇ、そうね…」
「Aが無事で良かった…」
「ひとらんこそ、無事で良かったわ」
なんだかおかしい…狩人にすら引けをとらないゾムが襲撃に失敗するなんて…なんだか変な胸騒ぎがする。
「A…」
「なに？」
「何があっても俺がAを守るから」
そういうと彼女は微笑んだ
「ありがとう、ひとらん」
「ひゅー、熱いねぇお二人さん」
俺たちを茶化すように現れたのは、俺たちを結んだ張本人であるシャオロンだった。
「そろそろ広場に集まる時間や、皆もう待っとるで」
「あぁ、今いくよ」
この胸騒ぎを抑えながら俺たちは広場へと向かった
「ひとらん！今すぐ彼女から離れるんだ！」
え？
村人の一人が険しい顔でAを指差した。
「何を言ってんだよ？」
俺が疑問を投げかけると衝撃の言葉が返ってきた
「彼女に騙されるな！」
彼女こそがこの村を襲った狼だ！
kn side
「Aはな、この村を乗っ取ろうとしとる妖狐や」
「はぁ！？嘘やろ！Aが妖狐な分けないやろ！」
「シッマ、残念ながらほんまのことや」
俺も初めは嘘かと思っとった、だけどな俺見てしもたんやAの姿が狐変わったとこをな…
「…なんかの見間違いやろ？」
「見間違いならええ、けどなAはひとらんと付き合ってるんよ」
だからもし、ひとらんに何かあったら…遅いんや
騙してたんか…？俺たちを…
「なぁ、頼むシッマ…俺のこと信じてくれ！」
今までゾムの必死な顔なんて見たことなかった、ゾムが嘘を付いているようには見えへんかった…
俺はゾムに頷いてしまった。
ゾムの作戦はこうだ、Aの正体を狼だと偽って彼女を処刑させる。そのためには俺たちで村の人全員に信じてもらわなければいけない。そこで俺はゾムがAに襲われたけど何とか一命を取り留めたということを伝える。その代わりゾムには家で仮病のフリをする、というものだ。
見事に村の人達はAが狼だと信じ込んだ。
これで…本当に…ええんやろな？
今、ひとらんとシャオロンが村の皆に講義しとる。
「Aが人狼だという証拠はあるのか！？」
「ゾムは今自宅で療養中だ、狼に襲われたせいでな」
「ゾム…が？」
ひとらんの顔が一気に蒼くなった…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 59人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狐(プロフ) - 更新楽しみにしています！ (2019年11月13日 21時) (
レス) id: 96285177cb (このIDを非表示/違反報告)
オウル(プロフ) - これからも更新楽しみにしています！！お身体にお気を付けてくださいね！ (2018年4月29日 20時) (レス) id: 4c4d69ed26 (このIDを非表示/違反報告)
みすりー(プロフ) - オウルさん» 喜んで頂けてとても嬉しいです！頑張って書いた甲斐がありました！これからもこの作品をよろしくお願いします┏○ (2018年4月29日 19時) (レス) id: 6ff552c64c (このIDを非表示/違反報告)
オウル(プロフ) - ああああああああああ！ありがとうございます！皆さん出していた抱いて嬉しい限りです！！しゅごい･･･(語彙力ぇ)暗めの話好きなので、読んでて内心うわぁぁぁあ！！好き！ってなりました！ (2018年4月29日 19時) (レス) id: 4c4d69ed26 (このIDを非表示/違反報告)
オウル(プロフ) - 宜しくお願いします！楽しみにしてますね！！！ (2018年4月29日 12時) (レス) id: 4c4d69ed26 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みすりー | 作成日時：2018年4月22日 0時
