ep．4 ページ6
．
「じゃあ次〜……」
次々に委員会が決まる。
私は頬杖をつきながら風楽奏斗を見ていた。
風楽奏斗、か…
風楽奏斗とは幼馴染で家が隣だ。
小学校の頃は毎日一緒にいたし登校も一緒だった。
でも中学校にあがって、学校も変わって、
家隣なのになんか会わなくなっちゃって……
それで疎遠になったんだよな…
風楽奏斗…変わらないなー、
さらさらの綺麗な髪も、透き通ってる目も、…
強いて変わってるところは、身長と声かな
ずっと風楽奏斗のことを見てると、隣の雲雀くんに話しかけられた。
「ね、奏斗のことずっと見てるけど、一目惚れしちゃった？」
雲雀くんは、にやっと笑って聞いてくる。
なんだこの人、、、、顔いいけど言ってることおかし〜
『んなわけないよ〜、ただ久しぶりだな、なんて思って』
「ふーーーん、なんだ…」
なんでこの人勝手に期待して勝手に失望してんだ…？
『雲雀くん…風楽奏斗と仲良いの？』
「え、うん。中学校からの友達だよ〜」
『はぇー、そうなんだ』
中学校からの友達なら分からないな〜、
「Aちゃんは友達？」
『うん、小学校まで一緒にいた幼馴染的な人だね〜』
「え゛……幼馴染…？家隣だったりする？」
『うん隣だよ〜ほとんど話してなかったけどね』
雲雀くんはぽかん…とした顔を浮かべて、その後にこっといい笑顔を見せてくれた。
いや、この人絶対モテるでしょ、可愛いもん
「はい！ではこれでクラス活動を終了とします。一旦休憩を挟んで、次は委員会ごとに集まって活動をしてもらいます」
解散の合図とともにみんなが話し始める。
私は立ち上がると、雲雀くんに腕を掴まれる。
『あぇ、雲雀くん？』
「ちょーっとだけ話そ？
奏斗ー！！」
え、私あおのとこ行きたいんですけど…
「ひば、どーした」
「え？いや奏斗とAちゃん、幼馴染だって聞いて、さ」
雲雀くんがずっとにやにやしてるのきになる〜〜〜〜……
「あ、そうじゃん久しぶり！」
『え、あーども…？』
「なんかぎこちねーな！」
『あ、私他の友達と話すからさ！風楽奏斗は後からでもゆっくり話そ〜
んじゃね！』
2人には悪いけど、あおが待ってるもんでね！
．
お気に入り登録100人ありがとうございます！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 209人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おあ | 作成日時：2024年3月22日 21時
