ep．17 ページ19
．
「ん、ここで良いよ。ありがとう」
「はい、奏斗様、気をつけて」
「はいはい、
A、ゆっくり降りれる？」
『う、うん…』
やばい、奏斗くん……様付けで呼ばれてるし、結構偉かったり、？
怖くて手が震える中、奏斗くんに手を握られる。
『……奏斗くん、後大丈夫だよ』
「何言ってんの、親いないんでしょ？僕が看病するから先部屋行ってて」
ど、どうすれば…？
怖くて最低限しか話せない…
ボフッ……
ベッドダイブは心が落ち着くなぁ…
『はぁ……、難しく考えても、意味ないか、』
私は目を瞑る。
脳裏には幼い頃の私と、奏斗くん
．
《あたし、かなとくんがすきっ！》
〈ぼくもAちゃんがすき！〉
《おとなになったら、けっこんしようね》
〈うん！！ゆびきり！〉
．
《奏斗くん、中学生になったら、もう学校にいないんだね》
〈まぁ、学校が違うからしょうがないっちゃしょうがないけどね〉
《奏斗くん、私まだ奏斗くんのこと好きだよ…？
だから、離れたくない。》
〈僕も。僕まださ昔の結婚の約束覚えてるから。
だから絶対Aのこと、迎えにいくから。待ってて、？〉
《うん、待ってるよ…！》
．
「…A、辛そうじゃん…強がっちゃって、」
『か…なとくん、』
「A…？寝言、かな？」
．
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作者名：おあ | 作成日時：2024年3月22日 21時
