ep．16 ページ18
．
学校に着くと人は少なく、昨日とは違う教室が見れた。
奏斗くんと席が隣なので少し談笑しつつ朝のHRを待っていた。
今日、なんかクラクラするなんて思ってたけど、そんな気持ちは気合いで消した。
．
．
『はー…あっつ、』
「……A、大丈夫？」
『…え、！？か、奏斗くん…？何でここいるの、』
「なんかA、ずっと変な感じだったからさ心配になってついてきちゃった感じー？」
奏斗くんは軽く言う。
いや、尾行ですか！？！？
「そんで、…体調悪い感じ？」
『う、うん…なんか朝からクラクラする感じでさ、今はちょっと暑い、』
「じゃあ、一旦先生に言って帰ろっか」
『うん、ありがと』
奏斗くんは手を差し伸べてくれる。
その手をとって立ち上がる。
．
「気をつけて帰ってね」
『ありがとうございます、失礼しました』
「いやーよかったね、早退の許可もらえて」
『別に、奏斗くんも帰る必要なかったくない、？』
「なーに、病人を1人で返すわけにもいかないでしょ？」
たまに優しいのなんなの、？
まぁ、今はその奏斗の優しさに甘えよう。
．
「あ、車来た」
『っえ、？車、これ……？』
「うん」
『これ、…どういうこと、？』
来た車はリムジンだった。
いやこれ富豪の人が乗る車じゃ、？
「ま、後から話すからさ、とりあえず家に行こ」
『は、はい……失礼します、』
うわ、本当にリムジンってやつだ…
怖いな、
私はふと思った。
奏斗くんって、そんなお金持ちだったの…？
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 209人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おあ | 作成日時：2024年3月22日 21時
