ep．12 ページ14
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す、き…？
「ははっ、めっちゃ困惑してる顔じゃん、かわい」
『んぇっ、ちょ…！何言って、』
私は風楽くんの手の力が緩んだ隙に、風楽くんと距離をとる。
私は先ほどまで掴まれていた頬を触る。
何…？好き、かわいい……？
『風楽くん、は…私が、好きなの、？』
「うん、昔約束したじゃん、“結婚しよう”ってさ
ま、Aは覚えてないみたいだけど」
『いや、結婚しようとか、そーゆーのは、子供の、口約束って言うか、さ？』
あ、なんか言い訳みたいになっちゃった。
でも、何か言わないとこのまま風楽くんのペースに呑まれる気がして…
「僕は、口約束じゃなくて、本気だけど？」
『あ、ぃや……その、久しぶりに風楽くんにあったし、ね…？いきなりじゃん、』
「じゃあ、また僕のことちゃんとみてよ。
僕は、Aのこと大好きだからさ」
また風楽くんは距離を詰めて、私に言う。
な、何なのこの人っ！？
『わ、わかった…！わかったから、離れてっっ！！！』
私は、風楽くんから半歩離れる。
風楽くんはにこにこ笑って、私をみてくる。
「とりあえず、苗字呼びやめよっか
はい、奏斗って呼んで」
『え、えぁっ…と、……かな、奏斗…くんっ！！！』
「はぁーーーーーーーー………かわいすぎっ…、」
『あびゃっ！？ちょ、いきなり抱きつかないで！』
ふう……奏斗、くんは私に抱きついてくる。
もー！この人ー！
「……あのーーお取り込み中失礼〜」
え……？
なんて言う隙もなく、雲雀くんが屋上に入ってくる。
あ、、、、忘れてたー！！！電話してたんだよな、
「あ、雲雀じゃん教室戻る？」
「うん、奏斗はもーちょいAちゃん堪能する？w」
「もちろん！すぐ戻るねー」
「あいよ！じゃーね！Aちゃんもがんば！」
バタンっと屋上の扉が閉まる。
がんばって何だよ！
「ってことで、教室戻る？」
『あ、うん、』
奏斗くんは私の手を握る。
え！？いや、手繋ぐのは…ちょっと、、、？
「なーに照れてんだ、wすぐ顔真っ赤にしちゃって〜
手、繋がない？」
『……繋ぐ、』
奏斗くんは満足そうに歩く。
この男、ずるいっっ！！
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作者名：おあ | 作成日時：2024年3月22日 21時
