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kyng side．
あー入学式の日が来てしまった。
近いからって理由でここ選んだけど、
結構嫌かも、
校門入ったらすぐ人集りからキャーキャー聞こえるし、
ウルセェ……
はぁ、早くゲームしてぇな
俺は足早に歩みを進める。
悲鳴を掻き消すように、…ドンドン早足になる…
ドンッ…
何かが腕に当たる。
あ、やべ…
目の前に人がいて、倒れそうになっていた。
俺はその人の腕を何とか掴む。
「あっ、」
『…っぶね、…すんません、前見てなかったです』
目の前のセンパイ…？は俺のことをまじまじと見る。
やべ、ぶつかったこと気にしてる、？
俺はそそくさとその場を去ろうとすると、
「ね、ちょっといい…？」
『は？ちょ、何するんすか』
センパイは俺の方に寄って、俺のネクタイをするすると抜き取る。
いや、近いし、いきなりなんだ…？
「君、新入生でしょ？こんな服装じゃダメだよ
ネクタイ直してあげるからじっとしてて」
『……あざす、』
センパイは俺のやったゆるゆるのネクタイを直してくれる。
…いや、それでも距離近くね？？
なんか、センパイ…可愛いな、
お節介なところが、なんか…可愛い、
「…はい！できた
じゃ、入学式頑張ってね〜」
『あ、ありがとうございます、』
時の流れは虚しく、センパイはネクタイを結び終わってしまう。
センパイは昇降口に向かって歩いていく。
俺は意外と単純な人間なのかもしれない。
『ね、センパイ…俺どこ行けばいいかわかんないんで教えてくれません？』
「え、」
気づいたらセンパイの肩に手を置いて、言っていた。
センパイ戸惑ってるし、やらかしたか、？なんて思っていると、
「はぁ、しょうがないなぁ…着いて来て」
優しい。
そう思った。
俺はなるべく平然に見せて、
『あざます〜
あ、センパイってなんて名前何ですか』
「ん？私は、AAだけど？」
『Aセンパイっすね、俺小柳ロウっす
よろしくです』
センパイの名前、聞けた…
可愛い名前
俺は昇降口に連れてってもらった。
その後、『また後で』と言って別れた。
「小柳くん、彼女さんですか？」
『は？ちげぇし
…ま、いずれする予定だけど』
後ろから、聞き慣れた声……星導の声が聞こえた。
「そうですか、頑張ってくださいね〜」
『本当に思ってんのかよ』
．
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作者名：おあ | 作成日時：2024年3月2日 19時
