入学．kyng ページ29
．
『ふぁぁ……ねむ、』
今日から新学期。
あーあ、後輩できるのかぁ、
私は今年で高校2年生
正直、一生1年生で居たかったな〜なんて、
『……何あの人集り…』
校門の近くで人集りができていた。
きっと、イケメンの新入生にみんな群がってんだな、元気で羨まし〜…
去年もこれだったもんね、みんなイケメン好きねぇ……
私は少しイケメンが苦手で……というかトラウマで避けている。
はぁ、早くクラス表見て教室行こ、
私は人集りを避けるように歩くと、
ドンッ……
『あっ、』
「…っぶね、…すんません、前見てなかったです」
私が倒れそうなところを誰かが腕を掴んで助けてくれた
前には前髪が長い、一年生がいた
この子、ネクタイゆるゆるじゃん、
それに前髪めっちゃ長いじゃん、ザ・ゲーマーみたいな人、
『ね、ちょっといい…？』
「は？ちょ、何するんすか」
私はこのまま入学式に臨まれても困る…と思い、ネクタイを締め直す。
『君、新入生でしょ？こんな服装じゃダメだよ
ネクタイ直してあげるからじっとしてて』
「……あざす、」
……この子、意外と身長高いな、
というか、ネクタイ結ぶからってこんなに近づく必要なかったか、
声かっこいいし、無駄にドキドキするな、
『…はい！できた
じゃ、入学式頑張ってね〜』
「あ、ありがとうございます、」
私はあの子に背を向けるようにして歩く。
はぁ、なんかいきなり憂鬱がきたな…さいあく、
ところが、
「ね、センパイ…俺どこ行けばいいかわかんないんで教えてくれません？」
『え、』
後ろから肩に手を置かれて、振り返るとそこにはさっきの子が居た。
いや、それくらい把握しとけよ！？
『はぁ、しょうがないなぁ…着いて来て』
「あざます〜
あ、センパイってなんて名前何ですか」
『ん？私は、AAだけど？』
「Aセンパイっすね、俺小柳ロウっす
よろしくです」
よろしくする必要あるか、？
もう関わる気はないけど、まーおもろそうだしと思って『よろしく〜』と返す。
あーあ、今日も眠いなぁ…
．
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作者名：おあ | 作成日時：2024年3月2日 19時
