おまけ ページ24
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hbc side．
『次は〜AAちゃんかぁ、
…病状、かなり酷いなぁ…』
俺がみていた資料には、病状:肺の病(余命×年)と書かれていた。
余命が指定されていたのは初めてだった。
どうしよう、Aちゃん、俺のおちゃらけた話なんて聞く余地もないかもしれん…
なんて不安を抱えながら病室に入る。
『Aちゃん、どうも初めまして〜！コメディアン兼ヒーローの緋八マナって言います〜
今日はお話しにきたんだけど、いいかな？』
「っ！？はい、どう、ぞ？」
多少驚いてるけど、精神状況は大丈夫そうだな。
俺はベッドサイドにあった椅子に座る。
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その後、色んな話をした。
Aちゃんに安心してもらえるようにあえてヒーローの話をした。
そして、Aちゃんが俺のことに質問してきたらそれに答えるようにしてた。
俺は、ずっとドキドキしていた。
いつも公演とか、ヒーロー活動しているときの高揚感とは違って、きっとこれは……
Aちゃんに一目惚れ、してしまったのだろう。
でも、俺はヒーローで、Aちゃんは患者。
これは伝えるべきではない。そう悟った
『じゃあなAちゃん、また明日も来るからな！』
「はい！待ってます！」
“待ってます”俺にとってその言葉は嬉しい言葉だった。
Aちゃんが、俺のことを待っててくれている…そう思えばちょっと憂鬱な会議とか任務とか
全てが楽になった気がした。
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そしてある日、俺のことを知りたいって、Aちゃんが言ってくれた。
俺は嬉しくて仕方がなくて…
それで話した最後には、好き…なんて言ってしまった。
Aちゃんは驚いた顔をしたから、これは…俺の気持ちが伝わった…！？なんて思っていた俺が馬鹿だった。
“ありがとうございます、！私も、マナさんのネタとか、話…好きですよ”
俺はお礼だけ言って病院を後にした。
やっぱり、伝わらなかった…か、
いや、Aちゃんはきっと気づいてくれた。あの間は絶対、わかったんだと思う。
でも、Aちゃんは俺がまっすぐに気持ちを伝えようと、余命のことを気にして断ると思う。
『余命…なんて、俺が吹っ飛ばしてやりたいのになぁ…』
そんな戯言は真っ青な空に消えていった。
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作者名：おあ | 作成日時：2024年3月2日 19時
