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「で、俺の何を知りたいん？」
『えっと、……』
何を知りたいって言われてもなー、
全部って言ったらあれだし、だからと言って何があるんだ、？
『マナさんのことがわかる話を聞きたいです…！』
「何とも抽象的やな〜…
うーん、じゃあ俺がAちゃんと話すことになった経緯を話そうか」
『あ、え、…はい、』
経緯…
きっと私の余命の話も入るんだろうな…
そう思っていたのに…マナさんはにこっと笑って言った。
「俺な〜ここの病院の近くで任務があってな！それで病院にちょっと危害が加わっちゃって、その代償というか、賠償の代わりに、この病院の人と話して欲しいって言われてな〜
それで何人か回って誰か1人を選んで欲しいって言われて、それでAちゃんにしたってわけ！」
『そ、そうなんですね…でも、何で私を選んだんですか、』
聞きたくなかったのに聞いてしまった。
好奇心は猫をも殺すって言うしな……しょうがない！
でも、返答次第では私のこれからの心境が変わる……
私はマナさんのことをじっと見つめる。
「ん？いや〜Aちゃんと話すのが1番楽しかったからかな？」
『え、』
「資料見て、行く人全員の病状見てたんだけど、Aちゃんが1番酷かったんだよ
それなのに、1番楽しそうに俺の話聞いてくれて、俺のネタも笑ってくれて……俺、それがすごく嬉しかったんだよね」
『そんな、！マナさんのネタがすごく面白いからですよ！』
「ありがとうな
でな、俺…言わないようにしてたんだけど、もう無理や。
俺、Aちゃんの、笑顔が好き。綺麗な花のように笑うAちゃんが好き」
好き…？
理解が追いつかなかった。
そして考えた末、マナさんの言う好きはlikeのほうだと考えるようにした。
『ありがとうございます、！私も、マナさんのネタとか、話…好きですよ』
「そう、か…ならよかった……！
…じゃ、！今日はこれで帰るな！じゃあまた明日！」
それだけ言い残し、マナさんは帰っていった。
私には見えていた。
マナさんが少し辛そうな顔をしているのが。
マナさん、ごめんなさい。
私は、もうこれ以上好きになっちゃいけないの。
．
次はこの話のおまけ的なマナ視点の話です！
ぜひ見てみてください〜
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作者名：おあ | 作成日時：2024年3月2日 19時
