【アイナナ×ブラコン】夕影の唄第3章 (ページ18)

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story15「同士だからわかること」 side8 ページ18

「「「宴会⁉」」」

「おう。そりゃもう楽しかったよ」

ゲラゲラ笑う二階堂をこんなに殴りたいと思った事はない。

同じ事務所の俺達より、何でアイツ等が先に行ってるんだよ…⁉

俺達がレギュラーとして出演させて貰っているバラエティー番組に、ゲストとしてRe:valeとMs.hollyが出た。

Ms.hollyの初メディア出演という事で初めはスタジオが緊張感が漂っていたが、

「月村さんはアメリカ出身ですけど、育ちはずっと日本だったんですか⁉」

「そうなんだよ…アメリカ行くまで英語の成績は毎回赤点だったんだ」

「見た目で騙されるなよ？因みに、この中で英語が得意だったのはゴウだ。」

と言った具合に、持ち前の明るさで次第にスタジオが笑いに包まれていった。

俺達も笑いを堪えるのに必死だった。隣に座っていた百さんが大爆笑していたのがとても羨ましいくらいだった。

そして収録が終わり、スタジオを出た直後のこと。

たまたま隣のスタジオでドラマの番宣で収録に来ていたという二階堂に遭遇した。

「おう、大和。あの後大丈夫だったか？」

「いや…相当酷かったですよ。特にソウが」

「(あの後…？)」

二階堂と速水さんがなぜ知り合いかはさておき、こいつらに何かがあったようだ。

「おい二階堂、何かあったのか？」

「あぁ、昨日ウチの子達連れて速水さん達の家で宴会してたって話」

「…は？」

そして、冒頭に至る。