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35話 ページ42

夕方、予定通り柚々奈の転入先、結桜(ゆいざくら)学園を訪れた。
まずは、柚々奈が入るクラスの先生との面談から。
クラスは、幼稚部 いちご組。

『失礼致します』

達央が先導する様に指定された部屋へと入っていった。
「お待ちしておりました。」
そこに待っていたのは、私と2〜3個しか歳が変わらないであろう若い男の先生。
「わたくし、いちご組担任兼学校看護士の山崎大輝(やまざきたいき)と申します。よろしくお願い致します。」
「「よろしくお願いします。」」
「どうぞ、お掛けください。」
とても爽やかで整った顔立ちだった。学校看護士も兼ねているとは驚きだ。
すると山崎先生は柚々奈の近くにかがみ、
「こんにちは。ゆずなちゃん。やまざきたいきです。たいき先生って呼んでね。」
「はい!」
柚々奈の緊張も一気にほぐれていく。
「それでは詳細のお話に移らせていただきます。本校は、幼稚部・初等部・中等部・高等部の4つで編成され、1クラス約3〜4名、教員は2〜3名です。幼稚部と初等部、中等部と高等部は基本的にクラスは持ち上がります。柚々奈ちゃんの在籍するいちご組は、知的障害等がほとんどなくコミュニケーションも通常に取れる子供たちのクラスで、生徒は柚々奈ちゃんが入って4名、教員は僕を入れて3名です。柚々奈ちゃんは酸素のこともあるので、僕が担当教員として付きます。
そして併設の結桜療育センターと連携し、学生寮の他、短期入所や放課後デイサービスが行える施設も用意しております。ご家族の都合等でご入用の際はお声かけください。
そして、医療的ケアについてですが、本校は現在酸素療法も受け入れてはいますが在籍する児童生徒はいません。気管切開、NPPVによる人工呼吸管理・胃ろうや経鼻等の栄養、薬剤、水分の注入、痰の吸引、導尿が主です。
柚々奈ちゃんは、僕が小児科医と看護士免許がある為、敷地内のケアを行う“ケアルーム”に行っていただかなくて大丈夫です。
短期入所等の際も、学校の方に薬を提出頂ければ内服・吸入ともに可能です。」

話を聞けば聞くほど完璧で、安心した。
事務手続きを済ませ早速明日から登校する。

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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き楽しみしていますが、無理せずに更新来て下さい! (2017年12月12日 11時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
寧音-nene-(プロフ) - うたプリ大好き?さん» コメント、また楽しみにしていただいてありがとうございます。最近私がスポーツを始め執筆ができていませんでしたが、徐々に再開しようと考えております。終わりではないので更新した際はご一読頂けると幸いです。 (2017年12月11日 22時) (レス) id: bc76580f16 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています!このストーリーはこれで終わりなのでしょうか? (2017年11月29日 22時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
寧音-nene-(プロフ) - 真由さん» ありがとうございます。現在作者がテスト期間中なので今週末更新予定です。もう少々お待ちください。 (2016年12月1日 23時) (レス) id: bc76580f16 (このIDを非表示/違反報告)
真由 - 更新待ってます!頑張ってください!! (2016年11月30日 21時) (レス) id: 8a659e5426 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唯輝 | 作成日時:2016年5月10日 22時

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