◆31.二枚の絵画 ページ32
＜セバスチャンside＞
セ)「?」
何でしょう…屋敷の中に誰か…一応見ておいた方が良いですね…
私は紅茶を淹れる前に客室、庭、図書室、そして
自分の部屋へ…
セ)「おや?」
部屋の真ん中にいつもはない何かが置かれていた
キャンパス…ですね しかしなぜ?
布を取り払う
セ)「! これは…」
私が描かれていました
カ)「気に入ったかよ?」
＜カリバンside＞
セ)「! カリバンさん…」
部屋の椅子に座って頬杖をつく
カ)「それがAの“内緒”だ お前らに渡した
かったらしい」
セ)「!」
──『キャンパスが増えましたね いったい何の絵を?』
──『内緒♪』
セ)「(あの時の…)」
──『来週にはわかる』
セ)「(このことでしたか)」
カ)「タイトルは“畏怖の黒”…お前の
赤い目が綺麗だから描きたくなったんだと…あと
もう一枚は伯爵の部屋に置かせてもらったぜ?
そっちは“王(支配)の瞳”って題だ」
セ)「…」
カ)「悪魔の品性じゃ絵なんか喜ばねぇって言った
んだが描いたからには届けるって聞きゃしねぇ
会場で渡すつもりがお前ら帰っちまうから…」
セ)「そうですか お手数お掛けいたしました」
カ)「全く」
セ)「礼を言っていたとA様にお伝えください」
カ)「あぁ……なぁセバスチャン」
セ)「…何でしょう?」
カ)「悪魔のお前の見立てを聞きたい…
Aは悪魔か?」
セ)「今は…まだ」
カ)「“まだ”か……チクショウ…ｯ アイツ
やっぱブレアと…」
セ)「もしかすると 私がA様の講師になる
かもしれません」
カ)「何の?」
セ)「A様に悪魔がどういうものか…教えて
差し上げるんですよ((ﾆﾔﾘ」
カ)「!?」
セ)「A様ならさぞかし立派な悪魔になるこ
とでしょうねぇ 時間が掛かるのは惜しいです」
カ)「テメェ…ｯ!」
コイツ…本気(マジ)で…!!
──ｸﾞｨｯ!!
俺は感情任せに奴の胸ぐらを掴んだ クソｯ!この
ままコイツを殺してやりてぇ…!!!!!
セ)「いけませんね…執事がこんなことでは」
だがAは…きっと…自分のことで誰かが死ぬ
ことを喜んだりしねぇ…それで訪れる平穏を受け
入れられねぇタイプだ
セ)「…美学に反します」
カ)「っせぇ!」
奴から手を離した
カ)「お前の美学なんか知りたくもねぇよ…!
前も言ったが俺は盾だ!俺の信念でAを守る!!
汚くても知ったこっちゃねぇや!…じゃあな」
俺は窓を蹴って屋敷を出た
クソｯ!何か策があるはずだ!!考えろ!!考えろ俺!!
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黒妃 - ラズベリーさん» ありがとうございます♪次回もお付き合いいただければ幸いです( ´∀`)/~~ (2016年2月14日 20時) (
レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
ラズベリー - とても面白かったです！お疲れ様でした！ (2015年12月5日 22時) (レス) id: 7d7fd385b9 (このIDを非表示/違反報告)
黒妃 - 紫杏さん» ありがとうございました(*´∇｀*)次回作も楽しんで頂ければ嬉しいです♪よろしお願いしますm(__)m☆ (2014年12月25日 17時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
紫杏 - お疲れ様でした！とても面白かったです(≧▽≦)次回作も是非読ませていただきます！！ (2014年12月25日 11時) (レス) id: 01156b7467 (このIDを非表示/違反報告)
黒妃 - お茶っ葉さん» 楽しんで頂けて何よりです(／▽＼)♪是非次回作へお越しくださいませ(｀・ω・´)← (2014年12月24日 19時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
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