◆黒執事◆～Soul in the mist 霧の中の魂～part1 (ページ10)

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◆10.死のクローバーページ10

シ)「っ!」

僕はカードを落とした

つまり僕は人間の腹の中から抉り出したカードを

手に持っていたのか?

──『素手でさわっちゃダメだよ…』

あれはそう言うことか…;

ｱﾝ)「とにかく伯爵がいつか探しに来るんじゃな

いかと思ってね…ヤードに任された遺体から抜き

取って保管しておいたんだよ」

シ)「ヤードはこのことは…」

ｱﾝ)「小生が複製して提出しているよ…

地図がついた本物はこっち…地図無しはヤードに」

シ)「連中が知っているのは“幸せは何枚？”の

部分だけか…」

ｱﾝ)「血生臭い事件ほど隠すなんて不可能に近い…

この事が露見するのも時間の問題だよ」

シ)「露見しようがしまいが関係ない」

ｱﾝ)「ﾋｯﾋｯﾋそうだろうねぇ…それからもう気づい

たかも知れないけど…

殺しはあと二回起こるはずだよ」

シ)「クローバーを完成させるためか…」

ｱﾝ)「さぁ何でだろうねぇ?とりあえず小生の持

ってるあと一枚のクローバーは伯爵にあげるよ

特別にプレゼントだよ」

シ)「プレゼントか…珍し過ぎて気味が悪いな」

ｱﾝ)「いらないのかぁい?」

シ)「いやありがたく受け取っておく」

思わぬ収穫だ

ｱﾝ)「三枚目からはちゃあ～んといただくよぉ?

極上の笑いをねぇ…」ﾋｯﾋｯﾋ

シ)「そう言うことか(-_-;)まぁいいだろう帰るぞ

セバスチャン…明日の仕度だ」

セ)「御意」

ｱﾝ)「最後に…ちょっと忠告だよ?」

シ)「忠告?」

ｱﾝ)「小生が思うに…犯人は誰かを誘おうとしている

…それが誰かは分からない…でも断言してもいい

それは“幸せのクローバー”になることはあり得ない

もしかすると“死のクローバー”…受け取るか受

け取らないか…どっちに転ぶかも伯爵次第さ

セ)「坊ちゃん馬車の準備が整いました」

シ)「ん…また来るぞアンダーテイカー

三枚目が手に入り次第知らせろ」

ｱﾝ)「了解～…ﾋｯﾋｯﾋ」

＜アンダーテイカーside＞

ミスト・ガーデン……まさかまたその名前を聞く

ことになるとは思わなかったねぇ…

執事くんがいるなら問題ないだろけど伯爵…

ｱﾝ)「気を付けないといけないよ……?

・・・
向こうじゃこっちの常識は通じないからね…」