◆黒執事◆～Soul in the mist 霧の中の魂～part1 (ページ6)

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◆6.禁句の地ページ6

シ)「さぁ話してもらおうかミスト・ガーデンへの行き方を」

ア)「…」

シ)「? 何だここに来て黙りか?」

ア)「伯爵…申し訳ないが私は道を知らないいや

何故消えたか…理由さえもろくに分からない」

シ)「その割には地名を聞いただけで随分驚いてい

たな」

セ)「顔色も大変悪くなっていますね」

柄にもなく冷や汗ダラダラで青い顔をしている

シ)「…では貴殿が知っていること話せ

何故名を聞いただけであんな反応をした?」

ア)「…私がまだ刑事になりたてだった頃…

ランドル卿からスコットランドヤードの資料整理

を言い渡された過去の案件が保存されていてな

その時私は木箱を見付けた

＜Mist garden＞と書かれていた

他の資料より明らかに厳重に保存されていた箱に

漂う異様な空気を私は今でも嫌な意味でよく覚え

ている…ちょうどその時探し物をしにいらした

ランドル卿にその箱の事を尋ねたら…ランドル卿

の顔から目に見えて血の気が引いたんだ

そのまま『何も聞くな、忘れろ』とだけ言って資

料室を後にされたよ」

シ)「ほぅ…」

セ)「で…中身は?」

ア)「見なかった…いやあのランドル卿が目を背け

蓋をしてしまうような案件を見ようとは思えなかった」

セ)「…」

ア)「だが私も色々気になって自分なりに調べよう

と古株の警部や刑事に聞いて回ったが見事に全て

門前払いされてしまってね…全員…その地名を口

にすることさえ恐れている

全員が揃って…」

シ)「口を噤むか…」

ア)「だからミスト・ガーd…その場所で何があ

ったのかは私にも分からない当然道も

だがこれだけは分かるヤードが揃って黙りを決

め込むような…何か恐ろしい事がそこでは起こっ

ていた…地図から消し世間から切り離し資料室

の木箱の中で忘れ去られていかなければいけない

ようなことが…きっと私以外のヤードに聞いても

皆青ざめるだろう」

シ)「つまりスコットランドヤードの間で触れては

いけない禁句…というわけか」

ア)「あぁ…伯爵、そろそろ失礼しても…?(・・;)」

シ)「?」

ア)「実は人を待っておりまして…」

シ)「(だからｷｮﾛｷｮﾛしてたのか…(-_-;))いいぞ

悪かったな仕事の邪魔をした」

ア)「いえとにかく伯爵何をしているかは知り

ませんがこの件からは手を引くことを強くお勧め

…いやお願いします」

アバーラインが馬車から降りようとすると…

？)「おやぁここにいたんだねぇ警部」