◆黒執事◆～Soul in the mist 霧の中の魂～part1 (ページ49)

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◆48.旅立ちの一行ページ49

セバスチャンが退室すると僕はベッドに潜り込んだ

窓からはカーテン越しに淡い月の光りが注ぎ込んでいたやがて眠気が強まってきた頃…

──ｻｯ…!!

シ)「!!?」

カーテンに映った人影は窓の向こうを横切ってい

った僕はベッドから身を起こした

何だ?今の影は…いや随分眠気も強まっていたし

…見間違えかもし侵入者ならセバスチャンが気

付かないはずはない…庭には使用人もいる

見間違えだな…

僕は再び布団をかぶり、眠りについた

3日後…──＜Aside＞

ファントムハイヴ邸前

私とシエルはセバスチャンが馬車を用意するのを

待っていた

セ)「お待たせしました」

シ)「ん…行くぞA」

貴)「うん」

タナカ)「いってらっしゃいませ…」

メ)「いってらっしゃいませですだ」

バ)「坊ちゃんも嬢ちゃんも…気ぃ付けろよ」

フ)「早く帰ってきてくださいね(＞_＜ )!」

シ)「あぁなるべくそうする」

貴)「じゃあねみんな…＾＾」

バ)「そんなもう帰ってこねぇみたいな言い方して

んじゃねーよ!」

フ)「そうだよ(/o＼)!」

メ)「お待ちしてますだよ!!」

貴)「ありがとう(*´∇｀*)」

セ)「坊ちゃん」

シ)「あぁでは行ってくる

屋敷を壊すなよ(-_- )?馬車を出せ」

セ)「御意」

使用人)))「「「いってらっしゃいませ!!」」」

馬車に揺られながら屋敷を見つめた

窓に肘をつき寝そうになる

シ)「寝てないのか?」

貴)「ううんちゃんと寝たんだけど…」

この3日間無性に眠いちゃんと寝てるのに…

相変わらず夢遊病は続いていた

あの女の子こそ出てこないけど繰り返す毎に記憶

はしっかり残るようになった

貴)「(そう言えばカルがいなくなってからだな…

記憶がはっきり残るようになったの…)」

何か関係あるのかな…?

シ)「その調子では絵も未完成か?」

貴)「いや絵は完成した(*´∇｀*)セバスチャン!

約束通り見せてあげるね?」

セ)「楽しみにしておきますよ“ナイショの絵”

を拝見できることを((ｸｽｯ」

貴)「うん!」

シ)「帰ってきてからの楽しみか…悪くない」

そう…私は治って帰る

──『無事に帰ってくるのよ?』

帰るんだブレアやカルたちと笑っていたあの日

々に…

貴)「シエル」

シ)「?」

貴)「私必ず戻ってくる!」

シ)「ﾌｯ…))もちろんだ必ず戻ってこよう」

馬車はミスト・ガーデンに向かって速度を早めた