◆黒執事◆～Soul in the mist 霧の中の魂～part1 (ページ42)

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◆41.曖昧の令嬢ページ42

＜Aside＞
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？)『帰ろう?』

異様に赤い瞳が追ってくる

？)『Aが戻ったらね…私やりたいことがあるの』

やりたいこと…?

？)『あの町をきレイにしなクちゃ…((ﾆﾔ』

──ｿﾞｸｯ!

──……様
───A様…

セ)「A様」

私を覗き込む赤い瞳

貴)「キャアｯｯ!!;;」

その目の主を遠退けようと手を振り回した

──ﾊﾟｼｯ

手が丁寧に受け止められる

貴)「!! …あれ?;」

目を覚ますとベッドの上にいた目の前には私の

腕を掴んで微笑むセバスチャン

貴)「セバス…チャン…;」

セ)「お早うございます＾＾朝からお元気ですね」

貴)「ﾊｯΣ(´□｀;)))あごめん!」

手を引っ込めるとセバスチャンは紅茶を差し出す

セ)「今朝はオレンジペコです朝晩は冷えますの

で温かいうちにどうぞ」

貴)「ぁ…ありがと…」

一口飲むとじんわりと温まって安心する

良かった…あのこと…全部夢だったのかも

セ)「昨晩は酷く魘されておられるようでしたが

どんな夢を?」

貴)「(魘されてた?じゃあ本当にy…?)」

セ)「例えば…

お庭にいらっしゃる夢ですとか?」

貴)「! 何…で…」

セ)「!? …覚えていらっしゃいますか」

貴)「夢じゃないの…?」

セ)「はい私が庭に出た頃にはA様は気を失

っておられました」

てことは…あの子が体に入り込もうとしてい

た時だ

貴)「セバスチャン女の子見た?7才～10才くらいの…」

セ)「…」

貴)「セバスチャン?」

セ)「驚きましたね今まで夢遊病の症状を発症し

ている間の記憶を何も覚えておられなかったのに…」

貴)「でも完全じゃない所々ぼんやりしてるし

…曖昧なことが多くて…」

セ)「A様…」

あの子の目を見たとき怖いと思ったでもそれと

同時に懐かしいとも思った声をあげられないほ

ど恐怖しながら私は一瞬思った

─ミスト・ガーデンに帰らなきゃ─

でも意味がわからない

私はミスト・ガーデンと縁も所縁もないはずなの

に…あの子は何故あんなにも私が訪れることを望

むのだろう?

貴)「カルのこと何か連絡あった?」

セ)「残念ですが…まだ何も」

貴)「そう…」

セ)「まずは朝食にいたしましょう更衣を済ませましたら下へおいで下さい」

貴)「分かったありがとうセバスチャン」

セ)「ではまた後程」

──ﾊﾟﾀﾝ