◆黒執事◆～Soul in the mist 霧の中の魂～part1 (ページ40)

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◆39.対話の令嬢ページ40

＜Aside＞

私は庭に立っていた

あれ?何で庭に…

セバスチャンが部屋へ訪ねてきて…

そのあと画材を片付けて眠ったはず…

──『お嬢様が当家に滞在されている本当の目的は…』──

! そうだ…私は夢遊病…気付かない内にここへ…

貴)「寒い…」

秋も深まってきたからか夜は冷える

貴)「(部屋に戻r…『ﾌﾌﾌ…』!?」

笑い声に振り返ると背後に少女がしゃがみこんで

いた顔は暗くて見えない

貴)「あなた…どこかで…」

？)『ｸｽｯ))ええ久し振りね』

顔を上げずに笑い混じりに言う少女は徐に薔薇を

手に取ったあの千切られた白薔薇だ

？)『また忘れたの?』

貴)「またって…」

？)『あの執事のせいね…彼毎回貴女の頭から私

の存在を締め出すの』

貴)「(あの執事って…)セバスチャン?」

？)『違うわもう一匹よお邪魔な束縛執事…

でも良かった…彼がいないなら私は貴女から消え

ずにいられる((ﾆﾔﾘ』

貴)「!! 何でカルがいなくなったこと知ってるの?

大体あなたは誰??どうやってこの屋敷に…?;」

？)『怖がっちゃって失礼しちゃう((ﾆﾔﾘ』

貴)「ｿﾞｸｯ))(何なのこの子…)カルがいなくなった

ことについて…何か知ってるの?それともまさか

あなたの仕業?」

？)『ﾌﾌ…あははっ!』

貴)「何…?;」

？)『何って…貴女が何?何であの執事を気にか

けるの?』

少女は薔薇に息を吹き掛けたすると…薔薇はあ

っという間に黒く変色しボロボロになって消えて

しまった

貴)「!?;」

？)『何をそんなに怖がっているの?あの執事が

ナイフで刺されても無傷だった時は驚く程度だっ

たのに…』

貴)「! (何でそんなことまで…!?)」

？)『酷いわA…貴女は私の言葉には応えて

くれなかった…何度も帰ってきてって言ったのに

…貴女も一度は『帰る』って言ってくれたのに…

結局私を忘れちゃうあの執事のことは心配して…

私のこと…忘れちゃう』

貴)「私…あなたなんて知らない…!;」

？)『忘れてるだけ…』

ふと少女と目があった瞬間的に寒気が全身に走る

？)『彼は貴女を閉じ込め私から奪った…なのに

貴女は彼の監視がついた鳥籠での生活を選ぶの?』

鳥籠…

貴)「確かに…鳥籠かも知れない…嫌だって思う

こともあるでも…!屋敷の皆が…ブレアが…

家族がいる!!」

私は恐怖を振り払うように叫んだこの子の目が

冷たくて…孤独で…気を抜いたら私もそうなって

しまうような気がしてとても恐かった