◆黒執事◆～Soul in the mist 霧の中の魂～part1 (ページ36)

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◆35.思い出の姉ページ36

──ｺﾝｺﾝ

話の最中に響いたノック音に僕もブレアもドキリとした

ブ)「!」

セ)「失礼致します」

シ)「なんだ?( -。-) =3」

セ)「A様が落ち着かれたようですのでお連

れいたしました」

セバスチャンの後ろからAが現れた

貴)「ごめんねブレアシエル!何か動揺しちゃって

(;＞_＜;)でももう大丈夫(*´∇｀*)」

ブ)「そう…(⌒―⌒ )」

シ)「ではそろそろ失礼する」

ブ)「あら何かご予定が?」

シ)「ああセバスチャン Aを連れて先に馬車

で待っていろ」

セ)「御意」

貴)「シエルは?」

シ)「ブレアと話がある」

貴)「そっか…」

セ)「参りましょう A様」

──ﾊﾟﾀﾝ

2人が退出し足音が消える

シ)「ブレア最後に1つだけ教えてほしい」

ブ)「何ですか」

シ)「Aを…どう思う」

ブ)「……血の繋がりがあろうと無かろうと私は

一人の妹としてAを愛しています

誰が何と言おうとAは私の家族です」

シ)「…分かった急な来訪で申し訳なかったな」

ブ)「? 質問はこれだけ?」

シ)「あぁ…

これだけで充分だ」

＜ブレアside＞

玄関で馬車を見送った Aは馬車の小窓から

身を乗り出して手を振ってくれたがセバスチャン

に咎められ渋々といった様子で体を引っ込めた

馬車は黄昏時の郊外から静かに遠退いていった

ブ)「((ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ…」

ｱﾛ)「中へ…お体に障ります」

ブ)「ええでももう少しだけ居させて」

ｱﾛ)「…分かりました」

正面の門から続く庭を数百m進み辿り着くこの

玄関…私の視線は玄関の扉に向けられた

あの日も綺麗な夕陽だった
───
──
─
ブ)『ﾊｧ…ﾊｧ…』

医者)『また肺が弱っている長くはありませんな

せいぜい20…いやそんなにもつかどうか…』

奥方)『20…まで?』

旦那)『何か方法はないんですか?』

医者)『いや何とも…今は英国中工場が建って外

気は毒…屋外に出さない事が得策でしょう…

あとはブレア様の生命力に賭けるしか…』

奥方)『そんな…短い人生を壁の中で過ごすしか

ないなんて…うぅ』

旦那)『落ち着けまだ5才だそれn『旦那様!奥様!』

何だアロンゾ病人の前だぞ』

ｱﾛ)『失礼しかし玄関扉に赤ん坊が…!』