◆黒執事◆～Soul in the mist 霧の中の魂～part1 (ページ34)

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◆33.美しの執事ページ34

A部屋…──＜Aside＞

貴)「…何かごめんね」

セ)「お気になさらず＾＾それにしても…

まるでアトリエですね」

セバスチャンが私の部屋を見渡した

360°散乱した画材や未完成の絵画だらけ…

貴)「アトリエなんてカッコイイものじゃないよ;

ていうかあんまり見ないでよ!///片付いてないんだから(///Ο///;;)ノ」

セ)「これがお年頃のレディのお部屋とは…

信じ難いですね」←

貴)「う(-""-;)」

そんなにハッキリ言わなくても…

貴)「…改めて分かったかも」

セ)「何がです?」

貴)「私は一人じゃ何もできないって…」

カルが居なきゃまともに片づけもできない

常識知らずで無知なご令嬢…

セ)「高貴な方はそういった方が多くいらっしゃい

ます」

貴)「(何か凹むな(・・;)…)」←

セ)「ですが人間は誰しも“個性”を持っています」

貴)「私にもあるのかな…」

セ)「もちろん＾＾明るく前向きで…それでいて

なかなかおてんばです」←

貴)「褒めてる??」←

セ)「ええ身分が高い方ほど型にはまってゆくも

のなのですが…それを気にせずにいられるのは素

晴らしいことです勿論度が過ぎれば別ですが」

貴)「(^-^;ゞ」←

セ)「一人でいてもお嬢様はお嬢様です

ですから“貴女にしかできないこと”

もきっとあると思いますよ」

私にしか…できないこと…

貴)「それ…私にしかできないことが良いことだと

いいな(*⌒―⌒*)」

セ)「そうですね＾＾」

口元で微笑むセバスチャン

私の目はセバスチャンの赤い瞳に吸い寄せられた

貴)「…」

セ)「? どうかなさいましたか?」

貴)「いやただセバスチャンの目って凄く

赤いなぁって…あ悪くは思ってないよ(・・;)!?

綺麗で…つい見とれて…」

セ)「ｸｽｯ))この瞳が美しいと…?」

貴)「(笑っt…;)こここ笑うところ?;」

セ)「ええ笑ってしまいますよこの目を美しい

と仰った」

貴)「それが…?」

セ)「だって…

そんなに震えているじゃありませんか」

貴)「!?」

そう言われて初めて私は自分の体が震えているの

に気が付いた何で?

セ)「貴女は不思議な方ですね…そんなに怯えてい

ても逃げずに私を見つめ返す…私もたまらず見入

ってしまいそうです」

聞いたことのない彼の低音が体を這った

逃げない違う体が動かない…逃げられないんだ

言い様のない恐怖が私に纏わり付く

それでも貴方を見つめるのはなぜ?

貴方は危険で美しすぎる

人間とは思えないほどに