◆黒執事◆～Soul in the mist 霧の中の魂～part1 (ページ33)

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◆32.家族の絵画ページ33

客室…──＜シエルside＞

メイドたちが2杯目のお茶を淹れる頃には

僕達はブレアに細かい経緯を説明し終えていた

ブ)「じゃあもう全て知ったのね?」

貴)「ｺｸﾝ))信じられないし…信じたくないけど…

私が夢遊病ってきいた」

ブ)「…カルに会ってどうするの?」

シ)「聞きたいことがあるカリバンは何かに怯え

その何かからAを遠ざけようとしていた

その正体が判れば夢遊病治療に有効な手掛かりと

なるはずだカリバンの行きそうな場所に心当た

りはないか?」

ブ)「そうですね元々私もカルもあまり外出しま

せんし…Aは何か思い当たるかしら?」

貴)「……屋根…」ﾎﾞｿｯ

屋根…?

貴)「小さい頃よく一緒に登ったの…屋根」

ブ)「いつの間にそんな危ないマネ…( -。-) =3

でもお屋敷の屋根なら庭師や掃除係が気付くわ」

貴)「違うよ

学校の屋根!!」

が、学校の…??

シ)「A、学校に行っていたのか?」

ブ)「そんなはずありませんわこの子はカルが家

庭教師…家の外で学んだことなんて一度もないわ

A 貴女何を言っているの?」

貴)「………」

黙りこんだ…?

セ)「? お嬢様?」

貴)「ﾊｯ))あれ?;私…今何か言った?」

シ&ブ))「「!!」」

覚えていない…いや、今の発言は無意識なのか?

まだ眠ったわけではないんだぞ??なのに…

ブ)「何もないわきっとまだ気が動転してるのよ

暫くお部屋で休んできたら＾＾?」

貴)「…うんそうする…私も考えてみるよカルが

行きそうな場所!」

ブ)「無理しちゃダメよ?」

シ)「セバスチャン傍についていてやれ」

セ)「宜しいのですか?」

シ)「命令だ」

セ)「御意さ参りましょうお嬢様」

貴)「え(゜.゜;)」←

──ﾊﾟﾀﾝ

Aが部屋からいなくなり、足音が聞こえなくな

るとブレアの目に涙が浮かんだ

ブ)「あの子…また酷くなっていくのね…」

シ)「…もうすぐミスト・ガーデンへの地図が手に

入る申し訳ないが少しの辛抱だ」

ブ)「はい…」

僕はここでふと気になっていたことを尋ねた

シ)「あの絵は先代の?」

暖炉の上にかけられた家族の絵…男性と女性

真ん中で微笑む少女…顔つきからしてブレアだ

ブ)「父と母です」

シ)「Aが描かれていないが」

ブ)「え…」

ブレアの表情が強張った

ブ)「た確か生まれたばかりだかr「母親が抱け

ば問題ないんじゃないか?」…」

他の絵画にもブレアがいてもAがいない…

シ)「…何か理由があるのか?」