◆黒執事◆～Soul in the mist 霧の中の魂～part1 (ページ31)

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◆30.偽りの執事ページ31

ファントムハイヴ邸…──＜シエルside＞

外出から戻り、僕は部屋で紅茶を飲んでいた

セ)「確かに…潰れた宗教の残党の仕業というルロ

イ神父や坊ちゃんのお考えが一番妥当かも知れま

せんね」

シ)「だがそうなると問題はAの夢遊病だ

なぜミスト・ガーデンを知っていた?しかもそこ

に『帰る』と言った…」

これを含めると何かが抜けてしまった気がする

結論としては不十分だ

シ)「夢遊病…自分が残党に狙われていると無意識

の内に気付いていたのk「坊ちゃん」?」

セバスチャンが自分の口に人差し指を当てて静か

にとジェスチャーを送る何だ?

──ｶﾂｯ

シ)「! (ヒールの音…?)」

セ)「いつから聞いていらしたんですか

お嬢様」

──ｶﾞﾁｬ

貴)「…」

ドアが開いてAが現れた

シ)「A!いつから…!!」

貴)「シエルが『問題はAの夢遊病…』って

言ってたところから…ごめんなさい盗み聞くつ

もりじゃなかったんだけど…」

シ)「いやむしろ良かったのかも知れない」

貴)「え?」

セ)「お嬢様貴女が当家に滞在することになった

理由…実はマナー教育などではございません

貴女の夢遊病を治す手掛かりになりうる

“ミスト・ガーデン”を探し訪れるため…」

貴)「!? 夢遊病…」

シ)「唐突で驚くだろうが事実だ落ちt「ううん」?」

貴)「薄々気付いてた」

シ&セ))「「!?」」

貴)「朝起きたら身体中傷だらけだったり髪に葉

っぱがついてたり…今日の朝も顔に小さな赤い乾

いた絵の具みたいなものが付いてたけど…よく考

えたら赤い絵の具の封は切ってないし…もしかし

たら…って思ってたけど怖くて考えたくなくて

…少なくとも私の病気は心臓なんかじゃないっ

て分かってた」

なるほど僕が真実を話すまでもなかったという

ことか

シ)「Aの主治医に以前確認を取ったがA

の身体は健康そのものだ…ただ『執事に嘘をつ

くよう頼まれた』と言っている」

セ)「因みにカリバンさんが貴女に与えていたお薬

は＜tranquilizer(精神安定剤)＞と＜soporific(睡

眠薬)＞…心臓に関するものではありませんでした」

貴)「カル…」

シ)「カリバンは何か知っている最初にAが

ミスト・ガーデンと言ったのを聞いたのも奴だ話

を聞こう今どこにいる?」

貴)「ウェスト家(・・;)」

は?

貴)「暫く帰れって言っちゃった(^-^;ゞ」←