◆黒執事◆～Soul in the mist 霧の中の魂～part1 (ページ29)

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◆28.質問の主ページ29

馬車…──

シ)「浮かない顔だな」

貴)「まぁ…」

カルの顔を思い出す全てを失ったみたいな悲しい顔…

シ)「セバスチャンから聞いた…カリバンも過保

護が過ぎt「ううん」?」

貴)「…確かにそうかも知れないけどカルは感情的

で大袈裟なだけ何だかんだであれでも親代わり

みたいなものだから感謝してるし嫌いではない

んだけど守ろうって意識が…その…」

シ)「“異常”…か?」

私は黙って頷いた

シ)「そうだな…過保護より束縛の方が正しいか…

昔からああなのか?」

貴)「違うよカルが家に来たのはほぼ私が生まれ

たのと同時のタイミングだったらしいの

ブレアは5才…お父様とお母様がいた頃はカルも

私たちのお世話程度でやることなすことに何でも

口を出したりする様なことはなかった…でも10年

前に両親が亡くなってからはちょっと厳しくなった

外出も禁止されて…でも今みたいになったのは

2、3週間前からかな?」

シ)「(Aが夢遊病を発症した頃と重なるこれ

は偶然か?)」

貴)「で今からどこ行くの?」

シ)「着けばわかるろくに出掛けたことがないな

ら初めて来る場所かもしれないな」

貴)「?」

馬車が止まりセバスチャンに手を借りて降りる

セ)「ご到着いたしました」

貴)「ここは…」

シ)「教会だ少し話を聞きに行く」

ここが教会…中に入る

目に入るのは綺麗な色とりどりのガラス…

セ)「おやステンドグラスをご覧になるのは初めてですか?」

貴)「あれも?;家具に使われてるのは見たことあ

るけど…あんな大きなの初めて見た」←装飾品メーカーの令嬢

小さなキャンパスでは表しきれない透き通った鮮

やかさにただただ感動し目を奪われる

太陽と調和してすんなり陽光を通す素直で飾り気

のない光り…

？)「そんなに気に入りましたか?＾＾」

貴)「ﾊｯ))…あの…(神父?)」

？)「お久しぶりです伯爵、執事さんも…」

セ)「こちらこそ＾＾」

貴)「知り合い?」

セ)「ええこちらは当教会のルロイ神父です

以前陛下から坊ちゃんが命をお受けになった際

に関わりが…」

貴)「はじめまして私はA・ウェストです」

ルロイ)「これはどうもご丁寧に」

セ)「急にお邪魔して申し訳ございません」

ル)「いえ＾＾ミサも終わって暇でしたから…

伯爵がいらしているのが見えこちらへ…ご用件は?」

シ)「聞きたいことがある」

ル)「私にわかることなら」

シ)「“悪魔の宗教”…これについて何か心当たりはないか?」