◆27.盾の執事 ページ28
パレットナイフ…
絵を描くための道具の1つ
だけどナイフとつくだけあってその刃先は鋭く不
用意に振り回したりすれば人の肌から血が流れる
そんなものが突き立てられたカルの腕に…
貴)「(傷がない…)」
自分が誰かを傷付けた(未遂だけど)…それも自分の
執事を…そんなことに対する罪悪感よりも
カルの状態への驚きの方が遥かに大きかった
グニャリと歪に曲がった刃先…“異常”だ
貴)「カル…貴方…」
カ)「お嬢さm「!! 来ないで!」!?」
そっと伸ばされた腕を払い除けた
貴)「…近づかないで…お願いだから
もう放っておいて」
カ)「!!!?」
カルの目が戻って…悲しそうになっていく
何でそんな顔するの?
セ)「お嬢様 どうなさいますか?」
貴)「出掛ける カル 暫くウェスト邸に帰って
一人にしてくれる?」
カ)「!? お嬢様を…一人に…?」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
上の空になったカルを置いて部屋を出た
ごめんねカル
あんなに悲しそうな貴方を見たのは初めて…──
＜カリバンside＞
──『放っておいて』──
──『一人にして』──
カ)「……」
貴女に…そんな事を言われる日が来ようとは…
かつて私の腕に収まっていた幼気な貴女が今は一
人前の女性として輝いている
貴女はかつて私にこう言った
恐怖に震える小さな白い手で私の手を力一杯掴み
涙ながらに…
──『わたしをひとりにしないで…っ!!』──
貴女は泣いていた
苦しいのだと 悲しいのだと そして何より
孤独なのだと…
たった一人 地獄の中で崩れそうな魂を抱えて…
だから私は貴女を一人にしないと誓った
貴女が変わってしまっても…
貴女が貴女でなくなっても…貴女と共に在ろうと
だが…貴女は忘れてしまった…私のことも…
私に訴えかけた悲痛な叫びを…
“契約”を
カ)「(お嬢様…)」
だが私は貴女を守る
せっかくお守りしてきたA様
“彼女”に見つからないように閉ざして閉ざして
隠し通そうとしてきたが…彼女に見つかってしま
った今 私はより強固に貴女を守らなければ…
目につかないように…
影ながらひっそりと…
嫌われても良い 貴女が殺そうとするなら拒みません
だから嘘をついても裏切っても私は貴女を守る
貴女を守る盾となる…────
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黒妃 - 夜霧霊さん» ごめんなさい(;＞_＜;)遅れました!! (2014年12月4日 22時) (
レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
夜霧霊(プロフ) - 黒妃さん» すみません。作者からのコメントを書いて欲しいです (2014年12月4日 15時) (レス) id: d7f88600ff (このIDを非表示/違反報告)
夜霧霊(プロフ) - 黒妃さん» わかりました (2014年12月4日 15時) (レス) id: d7f88600ff (このIDを非表示/違反報告)
黒妃 - 夜霧霊さん» いいえ、やめておきます(^-^; (2014年12月4日 15時) (レス) id: fe8ac84d9e (このIDを非表示/違反報告)
夜霧霊(プロフ) - 黒妃さん» 日本からのお客様はランキングにだしますか？ (2014年12月3日 21時) (レス) id: d7f88600ff (このIDを非表示/違反報告)
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