◆黒執事◆～Soul in the mist 霧の中の魂～part1 (ページ27)

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◆26.異常の執事ページ27

貴)「カル何で?」

カ)「何ででもです貴女は以前から申し上げてい

ますようにお体が弱くていらっしゃる外出など

体に毒です」

そんな…

貴)「でm「お言葉ですが」?」

セ)「私はお嬢様に外出なさいますかと伺いに来た

のです貴方にお訊ねしたつもりは毛の先程もあ

りませんが?」

カ)「私はウェスト家の執事…そのご令嬢である

A様を管理する義務が私にはあります」

セ)「カリバンさんまた勘違いをしています」

カ)「勘違い?」

セ)「ここはファントムハイヴ…ウェスト家では

ありません」

カ)「…」

セ)「それに…お嬢様は出掛けたいと仰ったであ

れば主に付き添いお守りする…それこそ執事の

義務ではありませんか?」

貴)「! そうだよカルが一緒に来てくれれば…!」

それなら納得してくれr

カ)「いけません」

!?

貴)「どうして…?」

カ)「…」

貴)「体の弱い人間は外出もしちゃいけないの?

一生屋敷に閉じ籠るしかないの!?」

カ)「それでm「私もうイヤなの!!」」

ずっと見られてずっと自由が許されない…

貴)「こんなの…罪人と同じよ…」

幽閉されてるのと同じ…声と共に涙が零れた

カ)「全て貴女を守るため…貴女を一人にしないた

め…御理解下s「理解できない」お嬢様!」

貴)「もうこんな生活は嫌なの!!耐えられない!!」

カ)「耐えられなくても外出は許しません」

貴)「嫌だって言ってるの!!」

カ)「貴女は何も解っていない…」

貴)「解ってないのはカルでしょ!?私は出掛ける

…行こうセバスチャン」

──ｶﾞｼｯ

貴)「…腕を離して」

カ)「離しません」

貴)「離して」

カ)「離しません

死にたいんですか」

──ｿﾞｸｯ

寒気がしてた前から思っていたことに確証を得た

気がする

貴)「カル…貴方“異常”…おかしいよ」

カ)「異常でも結構…私は貴女を一人にしない」

カルの手に力がこもる…痛い

貴)「カル…痛い…ｯ」

力は徐々に強くなる捻り潰されそう!

貴)「やめてｯ…!」

カルが怖いこのまま彼といたら私…ダメになる!

──ｶﾁｬ…

貴)「やめてカル…ｯｯ!!」

──ｶﾞｯ!!

全)))「「「!?」」」

私は無意識に手に取ったパレットナイフをカルの

腕に突き立てた自分のしたことに驚いてナイフ

から手を離したが腕に突き刺さり真っ直ぐなまま

カ)「…」

カルが無言でそれを取るとナイフの鋭い先端部が

歪に曲がっており破れたカルの服の隙間から見

える腕は傷一つついていなかった