◆黒執事◆～Soul in the mist 霧の中の魂～part1 (ページ26)

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◆25.貴婦人からのカードページ26

客間…──＜シエルside＞

シ)「一ノ宮社は良いビジネスパートナーだ今後

もよろしく頼むと伝えてくれではな」

使い)「はい失礼致しました」

シ)「セバスチャン玄関までお送りしろ」

セ)「御意」

──ﾊﾟﾀﾝ…

日本から来た相手会社との商談が片付いた

Aは大丈夫だろうか…気になって仕方がない

──ｺﾝｺﾝ

セ)「お帰りになられました」

シ)「…Aは?」

セ)「落ち着かれて紅茶を…今はカリバンさんと

お部屋にいらっしゃいます」

シ)「そうか良かっt「坊ちゃん」…」

セバスチャンが真剣な目で僕を見ていた

言わんとしていることはわかる

セ)「…もう宜しいのでは?」

シ)「…そうだな」

いい加減いつまでも隠せることじゃない

Aが描いた訳でないにしろあの絵はAを

精神的に幾らか追い込んだはず…これ以上見えな

い不安にAを晒す方が危険だ

シ)「…今日の内に話そう」

ミスト・ガーデンへの地図を揃えてからにしよう

と思っていたが仕方ない

真実を述べて守ると約束しよう

早く少しでも安心を与えてAの不安を軽くす

ることが大切だ

セ)「坊ちゃんこれを…」

セバスチャンが差し出したのは小さな2つ折りの

カード

セ)「先程の絵のナイフで裂かれた紙とキャンパス

の間に挟まっていました」

あの絵に…

＜悪魔の宗教あの子は犠牲者あの子は生け贄＞

何だこれは…

シ)「セバスチャン出掛けるぞ」

セ)「どちらへ?」

シ)「教会だカードを仕込んだのは何者かは知ら

ないが調べれば何かしら手掛かりになるはずだ

このタイミングであんな出来事が起こるのはどう

考えても偶然じゃない…ミスト・ガーデンと関わ

りがないとも言い切れない」

セ)「お嬢様はカリバンさんに任せますか?」

シ)「…いや Aさえよければ連れていこう

気分転換に街に出るのは良いかも知れない」

セ)「ではお呼びしてまいりますので少々お待ち

下さい」

シ)「ん…」

A自室…──＜Aside＞

──ｺﾝｺﾝ

セ)「失礼致します」

貴)「? どうしたの?」

セ)「坊ちゃんが今から街へお出掛けなさいます

良ければお嬢様も気分転換に一緒に行かないかと」

街へ?

ずっと屋敷に籠りっぱなしでまともに外に出られ

なかった…でも…

貴)「行く…行きたi「いけません」カル?」

カ)「お嬢様の外出は許可出来ません」