◆黒執事◆～Soul in the mist 霧の中の魂～part1 (ページ22)

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◆21.真夜中の少女ページ22

＜Aside＞

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──A…──

? この声…

──目を開けてA…

貴女に伝えたいことがあるの──

やっぱり…あなたは昼間の…

誰なの?私に…何を伝えたいの?

──……本当に忘れたの?私のこと──

忘れるとか以前に私はあなたのことを知らない

…多分だけど…でも懐かしい気がする…

──そっか…よかった目を開けてA…──

…うん分かった…

私が目を開けると

　

　

？)「戻ってきて…?」

　

貴)「ｯキャアァァァァァァァァァ……ｯｯ!!!!!」

？)「((ﾆﾔｧ…」

たった数㎝目の前に女の子がいた

青白い肌…黒い髪と泥にまみれた見窄らしい服装

…赤く染まった指先…

その指先がゆっくりと私に伸びてくると鼻を突く

異臭…鉄臭い……血?

貴)「!! ｲﾔｯ!」

？)「戻ってきてA…お願い…戻ってきてぇ?」

体が動かない…動けない…

ペタペタとした嫌な感覚が頬に纏わり付く

？)「あなたに伝えたくって頑張ったんだよ?((ﾆﾔ

見て…頑張って書いたの……」

貴)「?」
　

　ﾐｽﾄｶﾞｰﾃﾞﾝに帰ってきて
＜come back to the Mist Garden＞

レンガ造りの壁一面に大きく書かれた…言葉

これって…血文字?

？)「あの邪魔な執事のせいで忘れちゃったんだね

でも大丈夫…私がいっぱいヒントをあげる

本当は伯爵が捜すのを見てるのも楽しそうだけど

今回は特別…はい」

女の子が私の手に持たせたのは…黒い滴型の紙

？)「Aにあげる三枚目の幸せ…だから戻っ

てきてA 私たちのオウチに…

ミスト・ガーデンに…」

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貴)「!!!」

勢い良くベッドから飛び起きた

──ﾁｭﾝﾁｭﾝ…

のどかな日の光…ファントムハイヴ家だ…

貴)「ﾊｧ…」

息が荒い…

じっとりと汗もかいている…それも嫌な汗

──ｺﾝｺﾝ

カ)「失礼いたします」

貴)「カル…」

カ)「もう起きておられたんですか…珍しい」

貴)「カル私何か変?」

カ)「…アホ毛が一本t←「そうじゃなくて!」?」

貴)「私…どこも変わらない?変な臭い…しない?

血とか…」

カ)「! いいえお嬢様からは昨晩ご使用になった

日本製の薬用石鹸…ピュアローズの香りしかいた

しませんよ」

貴)「…そう」

カ)「…しかしなぜそのようなことを?」

貴)「実は私……あれ?」

カ)「?」

貴)「私………どうしたんだっけ?」