◆黒執事◆～Soul in the mist 霧の中の魂～part1 (ページ1)

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◆1.プロローグページ1

英国…──

セバスチャン)「坊ちゃんお手紙が届いております」

シエル)「手紙?」

シエルは執事の声に読んでいた新聞から顔をあげた

セ)「女王陛下から…」

シ)「! 読め」

セ)「御意」

＜王家に尽力をしている家の1つウェスト家の

令嬢が危機的状況にあります＞

シ)「ウェスト家…?」

セ)「英国王室御用達の装飾品メーカーを経営なさ

っている家…爵位こそありませんが王室お墨付

きというだけあって一流の企業

クリスタル・ウェスト…通称・Q.W.で広く知られ

ています」

シ)「…だがその家の令嬢が危機的状況とはどう言

うことだ?」

セ)「はい

＜少女は眠りの最中に彷徨い歩きながら行方を眩

ませ時には谷底に身を投げようとするなどの危険

な行動を繰り返している

しかし本人にその記憶はなく遺族は苦しみと不

安の涙を浮かべています＞」

シ)「眠りの最中に…夢遊病か?」

セ)「そのようです女王陛下は＜彼女のこの症状

を止め遺族と彼女に平穏を与えてほしい＞と」

シ)「なるほどな王家に仕える家の令嬢が夢遊病

で徘徊しているなど聞こえが悪い…つまり病を治

せと言うのか?」

セ)「そのために

＜少女と共に唯一の手がかりをあたってほしい＞

そうです…」

シ)「手がかりだと?」

セ)「＜少女が彷徨い探す場所…ミスト・ガーデン

を調査し私と彼女達の憂いを晴らしてください＞」

シ)「ミスト・ガーデン…“霧の庭”か」

セ)「ｸｽｯ))随分と懐かしい地名ですね」

シ)「? 懐かしい?」

セ)「ええほんの数100年ほど前に噂で聞いた程度

で訪れたことはありませんが…困りましたね」

シ)「? どうしたというんだ?」

セ)「いえミスト・ガーデンは

“地図から消えた街”ですから」

シ)「消えただと?」

セ)「はい 20年ほど前でしょうか…綺麗サッパリ」

シ)「……セバスチャン出掛けるぞ仕度をしろ」

セ)「おや本日はこれからマダムをお呼びしての

ダンスレッスンのはずですが?」

シ)「ダンスは先に回せ(-""-;)」

セ)「どちらへ?」

シ)「ウェスト家だその令嬢に会いに行く」

怪訝な顔をするセバスチャン

セ)「…坊ちゃん何の連絡もなしにレディの御宅に

赴くのはいくら相手が下の身分とはいえ失礼に当

たります(-_- )訪問は明日にして今日はダn「じゃ

あ電話しろ」…そんなにダンスから逃げたいです

か(-_-#)?」←

シ)「僕の言いつけが聞けないのか?」

セ)「( -。-) =3…分かりました連絡してきます」←