Sunshine11 ページ11
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足から力が抜け、ヘナっとその場に崩れ落ちた。
幸村「柳、俺のせいでAが…」
幸村「落ち着け精市。もうあいつらには話をつけたから。」
俺の肩を支え、立たせてくれた。
それと同時に、病院の入口に知っている顔が見えた。
テニス部のみんなと、何故か一緒にいる赤也が息を切らせて入ってきた。
ブン太なんて顔面蒼白だ。
それもそうだ、ブン太は初めてAが倒れた時から、ずっとA守ってきてくれたのだから。
真田「幸村、柳、Aは今どこにいるのだ。」
幸村「前、俺がいた病室。詳しい話は後で話すから、今はとりあえず様子を見に行こう。」
男が八人でゾロゾロと歩くのは流石に人目を引いた。
きっとAが見たらあまりの人数に、また笑うんだろうな。
エレベーターで三階まで行く。
降りて右に曲がるとすぐにある部屋、307号室。
軽く深呼吸をし、ノックをしてから入ると、ベッドの上で座っている君。
見た感じだと大きな傷もないし、元気そうに見えた。
良かった。と、胸を撫で下ろした。
幸村「梨花、良かった無事でいてくれて。どこか痛むところとかないかい?」
みんなより一歩Aに近づいて、頭を撫でようと手を伸ばす。
けどAの一言で
この部屋から一気に温度が消える。
A「だ…誰、ですか?」
怯えたような眼に、誰も声を発することはできなかった。
…君はまた、記憶の中から俺たちの存在を消してしまった。
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にくまん(プロフ) - 楽しみです! (2018年8月15日 13時) (レス) id: c5a7976f82 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆん | 作成日時:2018年8月15日 11時