花のような君と恋に落ちた。2 (ページ6)

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Flower31 ページ6

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入学式の日に早く行き過ぎた俺は、学校の近くを散歩していた。

人通りの少ない通りを宛もなくぶらぶらと。

学校から徒歩5分くらいの小さな空き地があった。

そこには立海の制服を着た同い年くらいの女の子がいた。

暖かくて、眩しい、春の日差しのような笑顔を浮かべて。

それがAとの最初の出会い。

A「にゃんこはここに住んでるの？そっかそっか～。うーん、入学式まで時間あるし、ちょっと遊んでいこ。」

すると女の子はすくっと立ち上がり

近くに生えていた猫じゃらしを持ってきた。

A「ほら、こっちこっち！今度はこっちだよー」

小さな空き地で猫とじゃれてる女の子から何故か目が逸らせなかった。

笑った顔が素直に可愛いくて

目が釘付けってこうゆうときに使う言葉なんだと思った。

暫くして、女の子が俺の視線に気づいたのか、ふとこちらを振り返った。

目が合って数秒。
女の子は少し恥ずかしそうに笑って

A「あら、見られちゃってた？良ければ貴方も一緒に遊びませんか？」

気づけば俺は返事をする前に、その子と猫の方へ向かって歩いていた。

真新しい制服に身を包んでいた君。

新入生？って問うと

貴方も？って返答が来た。

幸村「うん、ちょっと早く家出ちゃってね。散歩してたんだ。」

A「ふふ、私も一緒だよ！」

ハニカム笑顔が愛らしい。