花のような君と恋に落ちた。2 (ページ21)

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Flower46 ページ21

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緊張のあまりの蚊の鳴くような声になってしまった。

今の私にはこれが精一杯なのに、精市は意地悪だから

幸村「ん？聞こえないからもう1回。」

右手で私の涙を掬いながら悪戯っ子のような顔で笑う。

ズルいなー。

でも、好きだなー。

A「私も精市が好き。大好きだよ。」

その瞬間、私の体は暖かい温もりに包まれた。

精市に抱きしめられてると気づくのに、そう時間はかからなかった。

私も精市の背中に両腕を回す。

伝わってくる精市の鼓動は思った以上に速くて、思っているほど余裕が無いことが伝わってきた。

幸村「ふふ、俺の鼓動が速くて安心してるのかい？俺だって人の子だから好きな子に告白するときは余裕ないよ。」

好きな子って言葉が堪らなく嬉しくて胸がいっぱいだった。

それから暫くの間、二人で抱き合っていた。

願わくばこの幸せがずっと続きますように。

_______そんな願いは近い将来見事に打ち砕かれる。

神様、私は貴方になにか悪いことをしたのでしょうか？

お願いですからもうこれ以上、私から大事なものを奪わないで下さい。

アネモネの花言葉は『見捨てられる』

私はきっと神様に見捨てられているんだ。

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