花のような君と恋に落ちた。3 (ページ8)

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Flower58 ページ8

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会うのは初めてだと思うけど、精市の話に出てくる子に特徴が似ているからすぐ分かった。

そして彼もきっと私のことを知っている。

A「初めまして。3年のAAです。想像通り、精市の彼女です。」

ぺこり、と軽くお辞儀すると赤也君もまた３歩近づいて勢いよくお辞儀しだした。

切原「初めまして！2年の切原赤也っす！えーっと、幸村部長にはいつもお世話になっていて…！！」

A「フフッ、やっぱり話に聞いてた通り面白いね、赤也君。１限サボるんだったら一緒にお話しようよ。」

後輩にサボりを勧める先輩ってどうなんだろうと思いつつ、ベンチに座った。

私の隣のスペースをトントン叩くと、赤也君もまた、よそよそしくベンチに座った。

赤也君は何故かちょっと緊張していて、両膝に拳を置いてずっと下を向いていた。

A「赤也君もしかして、精市の彼女だから緊張してるの？別に精市に何も言わないから普通にしてよ。笑」

切原「え！あ、すんません！えっと…なんて呼べばいっすか？！」

やっと質問が思いついたのが嬉しかったのかキラキラした目で尋ねてくる。

なんか赤也君って犬みたいかも。

精市が可愛がる理由、よく分かるわ。

A「んーなんだろうな。あ、Aって呼び捨てでもいいよ？」

切原「いや、それは流石に…」

幸村部長が怖いっすから。と、小さい声で言っていたのは聞こえなかったふりしてあげよう。

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