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Flower71 ページ21
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Side柳
柳「落ち着いたか？」
A「うん。ありがとう。」
目を赤くさせながら笑うA。
無理をしているのはバカでも分かる。
委員会の仕事をしてる時のAは、面倒くさそうにしてはいるが
誰にも頼らず、弱音も吐かず、一人で何とかしようとする。
そんな梨花が泣いている。弱音を吐いている。
単純に支えてやりたい、力になってやりたいと思った。
精市。
Aはお前のことになると色んな表情を見せるな。
ちょっと前までクールな奴だと思ってたけど、お前の存在のおかげで最近はよく笑うようになった。
泣いたり、弱音を吐いたり。
そしてやっと、Aは人に『甘える』ということを覚え始めた。
そんなAを置いて死ぬことは俺が許さない。
A「柳？」
柳「行くぞ。」
気づけばAの手を取り、屋上から…学校から出ていた。
目的地なんて決まってる。
精市、一度Aの話を聞いてやってほしい。
聞いて、受け止めてやってほしい。
荷物も持たずに俺とAは、精市のいる病院まで走った。
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作者名：ゆん | 作成日時：2018年8月12日 20時
