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Flower61 ページ11
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Sideブン太
______コン、コン
ノックをするといつもと変わらない穏やかな声で
「どうぞ」と言う返事が聞こえる。
スライド式のドアを開けると、花瓶の水を替えている幸村君がいた。
幸村「あれ、ブン太？今は学校じゃないのかい？」
花瓶を置いて、俺に微笑む幸村君。
真田みたいに怒鳴ったりはないが、幸村君の笑顔から出る圧力がすごい。
まぁ成績落ちたら補習で練習に支障をきたすからな。
でも今日だけは許してくれ。
丸井「学校だけど、その前にちょっと話しておきたいことがあって。…Aの記憶の話。」
そう言うと幸村君の顔が強ばった。
きっと幸村君も疑問に思ってたはずだ。
1年の頃に話したことのあるはずのAが
幸村君のことを、さっぱり覚えていなかったのだから。
俺は近くに置いてあった椅子を
ベッドの横に持ってきて座る。
幸村「Aの記憶の話ってどうゆうことだい？
…俺のこと覚えてないことと関係してる、よね？」
やっぱりな。
…流石に気づくよな。
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作者名：ゆん | 作成日時：2018年8月12日 20時
