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５７．距離感の模索 視線 ページ7
サンジside
買い出しをしていると Aさんは行く先々で 視線 を集めていた。
それも老若男女問わず、すれ違えば二度見どころか三度見はされている。
どうにも男の視線は気に食わない。
「こっち」
さっきからAさんを目で追う男の反対側へ導き、
男を睨みつけると、そいつは急いで目を逸らした。
しかし 睨みつけておきながら、さっきの男の気持ちも理解できた。
こんなに美しい女神が目の前に現れては、見とれてしまうに決まっている。
それに最近のAさんはより一層磨きがかってかわいいし……
Aは元からのスタイルのよさに加えて体にメリハリができ、魅力が増していた。
なぜなら よく食べて よく寝ているから。
安心して過ごせる環境に身を置くことができている麦わらの一味の船に乗ったおかげであり、
サンジの行き届いた栄養管理の賜物だった。
「今日もかわいいね Aさんは」
サンジの言葉にAは顔を赤くした。
その顔にドキッとする。
彼女のとなりに居れるなんて…
「世界一の幸せ者だァ おれァは！！！」
まわりに聞こえるのを気にせず 大声で叫ぶ。
「ふたりの世界みたくなってるが、おれもいる事を忘れんなー」
「そういえばいたな！ウソップ」
「おいおい」
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作者名：NAV | 作成日時：2023年11月1日 22時
