ミス・レディの逃避行 II【ONEPIECE】 (ページ3)

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５３．なにげない会話 -傷跡とファッション- ページ3

女部屋で着替えをするAとその場に居合わせたナミ

「傷は痛む？」

ナミはAの火傷を労る。

「ううん平気」

アルバーナ宮殿で一緒にお風呂に入る機会があり、
Aはその時ナミとビビに身体の傷を見せることを拒まなかった。

それはふたりを信頼しているからこそだった。

「前より傷の具合がいいみたい。チョッパーの薬が効いてるのかしら」

「チョッパーに言われた通り、毎晩軟膏を塗ってるし」
「あと毎日よく食べてよく寝てる！」

「はやく良くなるといいわね」

ナミside

シャツの袖に腕を通すA

Aが着る服は必ず長袖だ。

“Aに似合いそう！”

ローグタウンでショッピングした時に
なにげなく放った言葉

アイボリーのノースリーブワンピースをAに勧めた。

Aは女の子だもの。
腕の火傷が丸見えの服なんて着たいはずがない。

火傷のことを知らなかったとはいえ、Aを傷つけたかもしれない。

優しい子だから傷ついていないフリをしていただけかもしれない。

しかしすぐにそんな考えは杞憂だと知ることができた。

「この傷がキレイに治ったら………わたしに似合う服が着てみたいな」

ナミさんみたいに、Aはそう言ってくれた。

「任せて！Aにピッタリのコーディネートを組んであげるから！！」

ナミは絶対にこの約束を叶えると誓った。