今日:56 hit、昨日:179 hit、合計:21,747 hit
小｜中｜大
６６．言いなり ページ16
Aが船を去って丸一日が経とうとしていた。
未だにAの行方は分からない。
麦わらの一味は全員 一度 船に戻り、休息を取ることになった。
「どこにいるんだ…Aさん」
寝静まった夜、サンジはAの身を案じていた。
突如 船に何者かが乗り込んでくる物音が聞こえ、警戒する。
姿を見せたのは、
「……！！」
船に戻ってきたAだった。
「Aさん！！」
「無事でよかった…」
暗がりで 表情はよく見えないまま、Aは話し始めた。
「…お別れを言いに来たの」
「喧嘩していた祖父とこの島で再会して、仲直りしたの。だから 船を降りて 家に帰って一緒に暮らす事になった」
「船に乗せてもらってから今までサンジ君にはたくさん助けられた」
「みんなと過ごした時間は本当に幸せだった」
「…」
「ここでお別れだけど、わたしはずっとサンジ君の夢を応援してる」
「ありがとう さよなら」
Aは真実と嘘を織り交ぜながら、一度もサンジに目を向けずに思いを伝えきった。
夜風がショートヘアをやさしく揺らしていた。
言いなり -数時間前-
「誘拐犯には 今 言った通りに伝えろ」
「お前の言葉ならば、諦めてすぐにこの地を去るだろう」
「これは海賊を見逃してやるチャンスだ」
「見張りもつける。奴らに助けを求めるような動きをした場合は容赦しない」
「わかったな」
Aが船へ戻ったのは海軍中将によって仕掛けられた計画
ハリーンの 言いなり になることが、麦わらの一味を見逃す条件
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 391人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：NAV | 作成日時：2023年11月1日 22時
